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お天道様の下、縁起をおもう。

妻の母方のお墓参りへ。
この数年、私は病もあって行けてなかった。
逆に五歳息子はママの墓参り好きに付き合ってきて、勝手知ったる道。
うろ覚えの私を案内してくれる。

台風一過。
午前中も既に日差しはギラギラ。
日よけのない墓地は歩くだけで体力を奪われる。
手桶の水を汲んで往復するだけでヘトヘト。

息子が墓洗いを率先してやってくれた。
ママはお墓にいる先祖の説明を。
「大じいじ、大ばあば、二人の長男で五歳で亡くなった子だよ」

同い年というのが気になったのか。
息子は線香をあげた後もしばらく手を合わせていた。
ますます照りつけてくる太陽。
「長いな」と急かすと「お話してるの!」
……ごめん。話が弾んだのかな?

帰ろうとすると、妻が「もう一つ」と裏側へ。
親戚のおじさん(ばあばの姉の旦那さん)――の墓も見ておきたいという。

ぐったりの私は墓の前で休憩。
またも息子が大活躍。
ここでも長く手を合わせていて……今度は何を話してるんだろ??


子の洗ふ丈母の姉の夫の墓

(このあらうじょうぼのあねのつまのはか)

季語(初秋): 墓参(はかまゐり)、墓詣、展墓(てんぼ)、掃苔(そうたい)、墓洗ふ


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