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焼き芋が食べられなくなるかも!?〜サツマイモ基腐病と沖縄のサツマイモについて〜

こんな記事を目にした。

サツマイモは特性として水気に弱い、ゆえに排水がうまい行かないと病気に罹りやすくなるのは有名な話。

このサツマイモ基腐病というのは糸状菌というカビが原因で発病する。

カビは水気を好むので、排水がうまく行かずに株の近くの水気が多いと、、発病する確率が高くなる。

発病した株、および苗は適切に処理をしないと、残渣が土壌に残り、それが冬を越す、そうすると再び発病してしまうという悪循環が起こってしまう。

なので、収穫後は残渣の分解促進のために耕起をしたり、輪作等を組み合わせることで被害を抑える必要がある。しかしながら、冬は地温が低く分解者による分解がなかなか進まない。残渣分解には地温が20℃以上必要とされている。あと適度な水分も。

だから今回の記事の場合は土壌ごと取り除いて処理をするそうだ。

サツマイモ基腐れ病について詳しくは農研機構のページをご覧あれ。

徳島県で初めて確認されたということで、県庁に務める大学同期にも確認したところ、ちょうどその現場にいたとのこと。

徳島県は鳴門金時というブランドをもつサツマイモが有名だ。

どれほどの被害が見つかったのかは知らないが、ほら、ゴキブリと同じで、一匹みつかるとたくさん潜んでるみたいな話みたく実は土壌に多く潜伏していたみたいな。

といっても植物の場合あまり拡散することはないと思うのでその場で適切に処理をすば問題ないと思うが。

しかしながら、産地で広がってしまうと大変なことになってしまいかねないので注意したい。

ゴキブリというワードが出たので

害虫という被害の例でいうと

沖縄などからのサツマイモは県外に持ち出すことができないとされている。

それはなぜか

サツマイモに寄生するアリモドキゾウムシやイモゾウムシなどの害虫が発生し、イモの内部を食い荒らしてしまって大変な被害をもたらしてしまうのだ。体長が小さいから見つけるのも困難だそう。

被害の記録は1903年以前からあったで、
平成13年からは根絶事業に取り組んでいるようだそれもあって空港での検疫が厳しくなっているのだ。

この害虫がもし日本中に広がったらと考えると、恐ろしい。


極端に言えば、日本からサツマイモ、つまり焼き芋がなくなるかもしれない。

今ある幸せが当たり前じゃないと感じさせる。

自然環境相手だと正直病気や害虫とはうまいことつきあっていくしかないんだよな。

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