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酒井順子連載「あっち、こっち、どっち?」

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築地本願寺新報に掲載中のエッセイストの酒井順子さんの連載です。気になるふたつの言葉を取り上げて、紹介していきます。
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#国語がすき

「かっこいい」「格好いい」「カッコイイ」、どれが好き?

 日本語は、漢字とひらがな、そしてカタカナという三種類の文字を使用して表記する言葉です。…

お店に「さん」はつける? つけない? 関東と関西の文化の違いを考える

大人になってから京都に行った時、京都の人がお店の名前に「さん」をつけて呼んでいるのを聞…

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年をとるのは悪いこと? 「年を重ねる」という言葉に抱く違和感

「年をとる」という言い方を、あまり耳にしなくなりました。今、「年をとる」の代わりに便利に…

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世の中には「軽薄な人」がいてもいい

 若い頃の話。毎朝、彼に手作り弁当を届け、誕生日には手編みのセーターをプレゼントするよう…

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「太った?」 という発言が与える、強烈さ

  久しぶりに会った老紳士に、開口一番、 「おお、太ったね!」  と言われました。その瞬間…

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縦書き派、横書き派。あなたはどっち?

 この原稿を書いている時、パソコンのディスプレイ上に、文章は横書きで表示されています。こ…

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「自分がどう見えるか」を考えない人は、損をする?

暑いのはつらいけれど、着る物を考えるのは楽な夏。冬のように、寒くないようにしつつ着ぶくれせず、かつ少しはおしゃれに見えるように……といった複雑さはなく、上と下が合ってさえいれば何となくOK。着替えも素早く完了します。    しかし若い頃と今とでは、夏の服装に関する考え方が、少し変わってきました。若い頃は、暑いのでとにかく肌を露出して、少しでも涼しく感じられる服装をしたものですが、大人になると「涼しい服」というよりは「涼しげな服」を着るようになったのです。    「涼しい」

セルフレジは嫌いじゃない。なぜなら、気を遣わなくていいから

セルフレジというシステムが、私は嫌いではありません。ピッ、ピッ、と自分でスキャンするの…

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トンカツを食べるとき、端っこと真ん中はどっちが好き?

 向田邦子さんの名エッセイ集『父の詫び状』の中に、「海苔巻きの端っこ」という一編がありま…

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なぜ、私たちは物事を「分類」したがるのか。

異なる二種類以上のものが混在していると、つい分けたくなってしまう性分を持っています。何…

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“たった一文字”を変えるだけで、言葉の伝わり方は大きく変わる

「今日のお昼、何が食べたい?」  と家庭で問われた時、 「冷やし中華でいいよ」  と決して言…

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現代人が忘れつつある「持つことのありがたみ」

 図書館をよく利用している私。いつも、「無料で本が貸してもらえるとは、何とありがたいこと…

丸い世界で生きるのは、実は大変なのかもしれない

 四人で食事をする時、丸いテーブルと四角いテーブル、どちらがあなたはしっくり来るでしょう…