「親業」
「親業」
親業とは
一人の人間を生み育て
子の生きる力を信頼し手放していく作業
親の老いは淋しい
そして、時に厄介だ
揺るぎない愛の源であった場所は
いつの間にか安心ではなく
重荷になっていく
愛情が人を育てるように
試練もまた、人を育てる
大切な人を困らせることは辛い
でも、子を本当の一人前に育て上げるために
親は自らを投じて最後に子に試練を与える
そうやって育て尽くして役割を終えていく
だから私は最後の親業を受けとめて
この試練を糧にして生きていこう
それが、長い間注ぎ続けてくれた
あなたの業への恩返しだと思うから
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