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新木場1stRINGの北側には、プロレス写真の幅が広がる魔法がかけられている|"その場力" 実践編
どうも、プロレスとか役者さんポートレートを撮っているたかはしです。
昨日の4月17日、2か月ぶりにプロレス観戦に行って参りました。
プロレスリングWAVE 新木場1stRING大会
色々トラブルに見舞われましたが、やっぱプロレスはいいもんだな、と。
ここ最近、私のプロレス観戦は、事前に席を選んでチケットを買うということが困難になっておりまして。
何が起きるかというと、当日会場に行ってチケットを受け取るまで、どの席に座れるのか分からないのです。
この辺の内容は「その場力」記事で深堀りしているのでご覧いただければと思います。
そんなプヲタ生活をしているなか、なぜか新木場1stRINGの北側席に座る率が高くなってきておりまして。
この日も会場についてチケットを受け取ると、北側のステージ席だと判明して…苦戦しつつも楽しんでおりました。
そして撮っていく度に、(独特な制約を掛けられる座席だなぁ…)と実感しています。
そこで今回は「その場力 実践編」と題しまして、「新木場1stRING北側席」からお届けいたします。
新木場1stRING 北側席とは
公式の図面は著作権が絡む恐れがあるので、パワポでお絵描きしました。
ざっくりイメージがついてもらえたら。
![](https://assets.st-note.com/img/1650264565116-rBJXvtvec2.png?width=1200)
さて、プロレスというのはエンターテインメント色が強いもので。
種々の技だったりアピールは、基本的に正面に向けて行われます。
自ずと向こう正面は「絶好のシャッターチャンスに背中が見える」席ですね。
さらに言うと、新木場1stRING(以下、新木場)の北側席は、アリーナとステージの2種類ありまして、高低差が1メートルほどあるのです。
このどちらに座るのか分からないので、レンズの選択肢も変わってきてしまいます。
そして花道に面しているので、リングを撮るレンズでは入場のカッコイイやつが撮れません!!!
これは中々その場力が求められますねぇ~。
…ちゃんとチケット買えよって話しなのですけども。
制約の中の諦め
向こう正面が制約の多い席であることは、ご理解いただけたかと思います。
ともすると色々諦めないといけません。
どう諦めるかというと、「いい写真は正面の人が撮ってくれるっしょ!!」と開き直るのです。
いい写真が撮れないというワケではなく、「与えられた環境の中で撮れるものを撮るしかない」の諦めです。
何度か北側席に座った感触ですが、思いがけないタイミングで(正面からでは撮れない画だな…)となる写真がいくつか撮れるのです。
たとえば。
![](https://assets.st-note.com/img/1650269583641-zXmF88ONmM.jpg?width=1200)
写真は当日のメインイベント、フィニッシュとなったリストクラッチ式ノアールランサー(技名は曖昧です)。
この日は正面側から技を繰り出したので、幸運にも北側から表情を抜けたのです。
アピールの写真は数多く捨てざるを得なくなりましたが、最後の最後おいしいシーンをかっさらってドヤァ…でした。
捨てる神あれば拾う神あり。
出来ることに制約がかかる分、集中すべき箇所を絞れるので、大多数の人が成し得なかった成果に繋がるものだな、と。
![](https://assets.st-note.com/img/1650270241509-XdN2E83CSU.png)
この日も北側ステージ席で苦戦してましたが
大会の最後の最後で100いいね超えが撮れました
実践例
17日は北側のアリーナ席、花道のそばの席でした。
もともと腹痛に襲われた上に、財布を忘れて取りに戻り、15分ほど遅刻して会場入りしたので「諦めの境地」というほどの諦めでした。
というワケで、いろいろ冒険した作品撮りに挑戦しております。
そんな作例をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1650270539122-bu7jv5tMvo.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1650270696703-eU9Q9strzL.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1650270748987-wbusgtrdF7.jpg?width=1200)
演出として利用させてもらいました
目ぇチカチカしました…
![](https://assets.st-note.com/img/1650270939095-qSzWFsQroS.jpg?width=1200)
リングアナ撮れるのは向こう正面の特権ですね
まとめ
経験から言えるのは、「どんな席であっても、チャンスは少なからず存在する」ということ。
周囲の観客や照明の影響で、無理を強いられることもあるので何ともですが…。
それでも「その位置で、座ってカメラ握ってるのは自分しかいない」という自負が必要だなと感じています。
ここで明言しておきたいのは、事前の座席選びと、適したレンズ選びをするに越したことはない、ということ。
良い作品は入念な準備の上に成り立つものですし。
しかしその”準備”には、考え方や向き合い方、画作りの勉強も含まれると思うのです。
たとえば。
「前方被写界深度よりも後方被写界深度の方が広いから、ピントで困るなら手前に合わせておこう」とか。
「前ボケと後ボケの効果を勉強しておこう」とか。
「レタッチ・トリミング前提で、暗め広めに撮っておこう」とか。
テクニックならダイソンさんとか、さかやきさんとか、ドラストさんとか、名だたる方々が書いてくださっているので、もう学びたい放題です。
はたまたバレーボールフォトの燈/Akariさん、競馬フォトのAskaさんなど、他界隈のフォトグラファーさんもnoteで活躍されています。
ぜひご覧いただいて、活かしていただければと思います。
なので私はテクニックを控えめに。
すぐには役に立たないお話しでよろしければ、いくらでもお話ししたいなと思っております。
おわり。
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