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日本の最果てをゆく(稚内市・宗谷岬)|旅エッセイ

――雪が降る前に、宗谷岬に行くか。

9月も終わりに近づき、秋を目前に控えたある日、ふと思い立った。

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日本最北端の地の碑

北海道の冬は早い。夏は8月一杯で終わり、9月からはもう秋の気配が漂う。9月下旬には朝晩はストーブ必須だ。
10月になれば山間部や峠には雪が降り、11月にはみんなスタッドレスタイヤを装備し、長い長い冬が始まる。北海道の秋なんて、ほんの一瞬で終わってしまう。
冬の北海道は完全なオフシーズンとなり、スキー場や札幌周辺の都市を除き、冬季休業や通行止めになる場所も多い。

私が北海道内で好きな場所ベスト5に入る宗谷丘陵も10月下旬から4月下旬まで入れない。行くなら今しかない。約250キロ、4時間ちょっと。オホーツク海沿いに、ひたすら北上だ。

北海道に移住して丸4年。自家用車で日本最北端に来られることに、今でも感動を覚える。

宗谷岬と日本最北端の地の碑

宗谷岬灯台の向こうに、サハリンが見える。ここからたった43キロしか離れていない。この場所に来るために、250キロも走ったと言うのに。

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宗谷岬灯台

いつも思う。
この道の先には、一体何があるんだろうと。

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宗谷丘陵

まるで海へと続いているかのような道。
この貝殻を敷き詰めた「白い道」も、しばらく見られなくなると思うと少しさみしい。

白い道

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トガシテツヤ
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