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余分なもの|140字小説

「両手が塞がっていたら、大事なものを取りこぼすよ?みんな心と体に余分なものをくっつけ過ぎなんだ」

そう言いながら、彼は私に両手を差し出した。
私は渋々、両手に持っている物を全て渡す。

彼がそれらを勢いよく放り投げると、余分なものはキラキラと光を放ちながら空へと吸い込まれて行った。

【140字小説】


オンライン文芸コミュニティ「星々」さんが主催する140字の小説コンテスト、「二月の星々」に応募したものです。

毎月テーマが異なり、今月のテーマは「分」。
文中に最低1回は「分」の文字を使うことになっています。

10月、11月、12月と予選を通過しましたが、1月は通過ならず…。
まぁ、1月の「定」は全然いいのが思い浮かばなくて、「ダメだろうなぁ」と諦めていましたが…。
140字って、やっぱり難しい…。


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ありがとうございます!(・∀・) 大切に使わせて頂きます!