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交差点の信号が青になり、誰もが一斉に歩き出す。 どうしてみんな、そんなに迷いなく歩き出せ…
廊下に小さな付箋が落ちていた。何気なく拾って見てみると、シャーペンで小さく「何もいらない…
外から子供たちのはしゃぐ声が聞こえる。祭りが終わったらしい。 呑気なもんだ。俺は仕事でヘ…
いつも窓辺に佇んで空を見上げている人がいる。 普段は挨拶を交わすだけだが、今日は思い切っ…
灼熱地獄の中、道路の向こうに水溜まりが見えた。 「逃げ水か」と思った瞬間、逃げ水はこっち…
「快速『深海』は間もなく海に入ります。えら呼吸の準備をしてください」 アナウンスと同時に…
遠くで小さな女の子がシャボン玉を飛ばしている。 ふよふよと風に乗って流れて来たシャボン玉には、砂漠が映っていた。 なるほど。この町の未来ってわけか。 ふぅーっと息を吹きかけると、シャボン玉はパチンとはじけて、ボロボロと砂がこぼれた。 砂は太陽の光を反射し、きらきらと輝く。 僕は目を細めた。 (140字小説) こちらもどうぞ。
電車を降りて改札を出ると、そこは全く知らない街だった。隙間がないくらいにぎっしりと並んだ…
タクシー運転手の同僚が、ドライブレコーダーの映像を見ていた。顔が青ざめている。 「幽霊で…