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【連載小説】僕と彼女の宇宙旅行【連載中】

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彼女との初の宇宙旅行は”ミステリーツアー”。 どこに着くかわからない旅の始まり。 しかし、予想もしない展開が待っていた。
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2022年1月の記事一覧

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#20】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#20】

#20 開かない扉、差し込めない鍵 紫色の女は、不適な笑みを浮かべながらこちらをずっと見ていた。

「ここから出して欲しいんだ。」

 マークは懇願した。もう何だっていいから、ここから出たい。地上に出たい。その一心だった。

「いいわよ。その代わりに…」
「その代わり…?」
「この扉を開いてちょうだい。」

 紫色の女は、僕たちが開けられなかった扉を指差した。

「それだけですか…?」
「そうよ。

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#21】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#21】

#21 二人の鍵 紫色の女が消え、再び静寂が訪れた。

「とはいえ、まずこの扉をどうにかしないと…。」

 その後も、鍵をどうにかして挿し込もうとしたがうまくは行かなかった。

「マーク…。もう無理だよー。何でわたしたちがこんな目に…。」
「もうちょっと待って。がんばってるから。」

 鍵穴から向こう側を除いたり、何度も鍵穴に当ててみたりした。

 もう諦めかけていた。
 精一杯前向きに、レイニー

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#22】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#22】

#22 森の魔女 目の前にいた紫色の女は魔女だった。
 最初は捕まっている弱弱しい女性だったはずが、今ではその雰囲気が全くない。

「じゃあ、もうここから出してくれよ。扉開けたんだから。」
「そうよ。早く地上に出たいから帰ろう。」

 二人は扉を出て廊下を再び戻ろうとした。

「…そのまま帰すと思ったのかい。」

 そう言いながら、廊下の向こうから魔女が現れた。
 どうやって移動したのか。つい2~

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#23】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#23】

#23 彼方からの使者 僕たちは言われた通り、鍵を火に当てることにした。

「やるよ。終わったら…ここから出られるようにしてくれるんだろうね。」
「…そうだね。望み通り道を作ってあげる。」

 変な言い回しだな、と感じた。
 それに、一切信用はしていない。
 それでもやるしかない。

 そう決心し、レイニーと共に鍵を握り、徐々に火に近づけていった。
 炎は相変わらず煌々と燃え続けていて、鍵を赤く熱

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