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謙虚でなければ、伸びない

 作品を作る上で欠かせないモノは、作品を作る真摯な姿勢です。

真摯に取り組むのは当たり前?


 「何を今更?」と思われるかもしれませんが、芝居に対して真摯に接していますか? 傲慢になっていませんか? どういった点が真摯だと思いますか?

 真摯であるには、【謙虚さ】が必要です。

 謙虚……自分を偉いモノだと思わず、すなおに他に学ぶ気持ちがあること
 傲慢……高ぶって人をあなどり見下す態度であること。

 「自分の存在を大きく見せて、アピールしたい」という本能に逆らえない人をこれまでたくさん見てきました。相手のマウントを取ったり、いじめたり、自慢したり。
 謙虚さがない人がどれだけいたか。

天狗になった鼻はたたき折る

 謙虚さは、「天狗となっている鼻をたたき折る」と手に入ります。
 そのために、演劇であれば「ダメだし」がありますが、すでに時代にそぐわなくなってきています。
 「天狗となっている鼻をたたき折る」ために、怒ればいいというモノではないです。また、相手のことを思ってやるものでもないです。
 相手の立場で、事実から分かる内容から注意することが大切です。
 感情が入れば押しつけになり、押しつければ反発をもらうか、相手の心が折れて二度と立ち上がってこないです。

感情は操作できない

 人の感情、気持ちというのは、本人でも操作ができないモノで、外部の人が強引に操作しようとできるモノでもありません。そのため、謙虚な気持ちを持つには、その気分へと誘導する必要があります。もし強引に操作しようとすれば、無駄な葛藤を生むだけで、誰も得をしません。

誘導するための「理性」を取り払う

 誘導するときに大切なのが、謙虚さを手に入れたい人の「理性」を取り払うことです。「理性」が働いているときは、体に無駄な緊張が入り、心も脳も固まってしまいます。そうならないために、誘導を行う側が、論理的に説明を段階的に行っていきます。

演出のような誘導を行う側になったら

 誘導を行う側は、傲慢になりかねないと意識する必要があります。「●●をやってもらいたい」と先走ってしまい、一方的に話を進めガチです。
 日常の会話でさえ、「七割くらい聞く」と意識しないとバランスよく話せません。誘導を行う側が謙虚さをもって接しないと、いつの間にか傲慢な態度になっています。

外側から内側を変えること

 内側が変化すれば、外側が変わるのは当たり前ですが、【謙虚さ】を手にしたいと変えようとするのは、外側から内側を変えることです。
 苛立ったり、怒ったりすることも多々ありますが、一番の目標は、【謙虚さ】を手に入れることだと意識し、イライラしても、怒っても、粘り尽く誘導をしていくことが大切です。


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