「バランス」って、どういうことなんでしょう?
(写真は米国イリノイ州のキャンパス内の花壇:2017年5月撮影)
「バランス」って「ワーク・ライフ・バランス」のことです。
「ワーク・ライフ・バランス」に取り組まれた方もいるかもしれませんね。
もしかすると、今、取り組んでいるという方もいたりして。
どんなイメージがありますか?
仕事が忙しくて自分の時間や家族のための時間がない、という問題の解決策というイメージが浮かぶのではないでしょうか?
政府が「ワーク・ライフ・バランス」について政策としていた(いる?)ことをおぼえていらっしゃるでしょうか?
政府の考える「ワーク・ライフ・バランス」とは
内閣府が政策として一昔前に「男女共同参画局」が「ワーク・ライフ・バランス」を「仕事と生活の調和」という概念で「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」というものを制定しました。
こちらがそれです。
一言で言えば、「仕事と生活の両立」を目指すのかと思えます。
しかし、「仕事と生活の調和推進のための行動指針」についても憲章に加えて制定されていて、そちらを読んでいくと「ワーク・ライフ・バランス」という言葉でイメージしていたものから、さらに遠ざかっていくような気がしてきます。
そこには、こんなことが書いてあります。
「『仕事と生活の調和が実現した社会』を実現するため、企業や働く者、国民の効果的な取組、国や地方公共団体の施策の方針を定める」
えっ!「ワーク・ライフ・バランス」って働く私たち一人ひとりについての事じゃなかったのか。
「ワーク・ライフ・バランス」が実現した社会をつくるために、私たち一人ひとりが「効果的な取組」をすることを決めてたの!?
さてさて、この取り組みは「働き方改革」引き継がれている部分もありますので、「国や地方公共団体の施策の方針」に基づいた施策に期待します。
「ワーク・ライフ・バランス」が実現する社会の前に、「私の仕事と生活のバランスを取りたい!」と思う方のためにヒントを共有します。
「ワーク・ライフ・バランス」についてのヒント
現在(2022年6月)56歳の私自身「ワーク・ライフ・バランス」をこれまで考えてきました。
実現していると言い切れないのですが、難病を患ってから「バランス」よりも「両立」に向かって大きく変化したように思います。
その中で自分自身の「ワーク・ライフ・バランス」の手がかりにしているヒントがあります。
1.静的ではなく動的に捉えること
「バランス」という言葉のせいでしょうか、残業時間の上限を決めたり、自宅で家族と食事をする回数を決めて、それをキープすることで一定の「バランス」を保つようなイメージがつきまとうように思います。
しかし、仕事も生活も全く同じ毎日ではないですよね。
さらに長いスパンで考えると、固定した時間配分をキープしても「両立」させることはできないでしょう。
家族の必要も変化しますし、仕事での必要も変わります。静的な「バランス」を考えることは、現実的ではないばかりか「共倒れ」になる可能性があります。
固定した静的なものとして捉えずに、柔軟に臨機応変に対応する心構えが大切です。
だからといって、必要に応じるままにしていると、自分軸を持たないと振り回されて「バランス」どころではなく、健康や関係を壊してしまうことになりますよね。
ルールを決めて守ることも有益ですが、自分にとっての仕事と生活は、望む未来に向かっているのかを振り返る必要があります。
2.仕事と生活に自分軸
仕事や生活の必要が変化するのに合わせてバランスを取る時には、「自分軸」を持つことが助けになります。
家族と同居している場合、家族の中での役割分担についてどのようにするのかだけでなく、「なぜ」そうするのか?そうすることの「意味」は?など価値基準について家族と話し合うことが大切でしょう。
自分の考えを理解させようとするだけでなく、家族はどのように考えているのか、理解を務めることも大切ですね。
仕事でも家庭でも、みんなのために頑張って自分を犠牲にしないことも大切です。
私のように八方美人で「No!」と言うことが難しい人は、工夫が必要ですね。
仕事も家族も、健康で元気いっぱいのあなたを必要としているわけですから、自分を削ってしまうのでは本末転倒です。
皆さんが元気に仕事と生活の両方で望む人生を実現されますように!
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