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今までの人生66(ちょっと少しの前進9)

「お母さん救急車呼ぼう!」

私はすぐ119番し従姉の勤め先に電話し
救急車を呼んだこと、行く病院がわかったら
LINEしておくので、LINEを見たら連絡をして欲しい
と頼んで電話を切った。

救急車が来た時には伯母は自分で動くことが出来ず
部屋から担架で運ばれた。

私は初めて付き添いで救急車に乗った。
命に関わることなのですぐに出発するのかと
思っていたが、全然違っていた。

氏名・年齢・住所・電話番号・かかりつけ病院など
本人に確認していた。
伯母は話せる状態ではなかったので
妹の母がわかる部分を伝え
不足部分を私が答えた。

脳ドックに毎年行っていたこともあり
その脳神経内科の救急に搬送された。

従姉にLINEし病院で合流することになった。
合流するまでの間に検査が行われた。

従姉が病院に来るまでの間
うつ病の私がこんなにテキパキと
判断し行動できたことに正直
自分でも驚き、従姉が来るまで
ソワソワして待っていた。

母は父の時の経験があるからか
割と落ち着いていた。
そして私のうつ病の状態を心配していた。

「お姉ちゃん大丈夫?
    いてくれて助かったよ。」

母は私にそう言った。

「今のところ大丈夫だよ。びっくりしたね。」

私も母に感謝し、従姉の到着を待った。
従姉の勤務先が遠かったのでかなり時間がかかり
到着してすぐに先生に呼ばれた。

家族である従姉が詳しい話を聞くために
先生は待ってくれていた。

従姉は一人で話を聞くのが怖かったのか
母と私に付き添いを頼んだが
母は耳が少し悪かったため
姪でも付き添って話を聞いてもいいか確認し
従姉がいいと言うのならOKと言うことで
説明に同席させてもらった。

脳のCT画像を見ながら説明を受けたが
正常な脳がどうゆうものなのかわからない私達は
説明を中心に聞き
先生が画像の指す部分を見て
そうゆうものなのか・・・
と納得していく感じだった。

・小さな脳梗塞の形跡はあるが害はない事
・海馬の萎縮がないため認知症ではない事
・お薬手帳の薬の内容を見て高血圧だったため
 血圧を下げる薬を飲みすぎて
    低血圧症を起こした可能性が高い。

という内容だった。

とりあえずこのまま入院し
症状が良くなったら退院。

ということになり、母の元に戻り
私達は帰宅することにした。

血圧の薬のせいだったのか・・・
と安堵するのと同時に
なぜそこまで急に血圧が下がったのか。
私は帰宅途中、一人でモヤモヤしていた。

実家に到着し、命と脳には危険がない事がわかって
良かったと母と話しながら
私はふっと思い浮かんだ。

伯母はいつもの病院に行く前に
血圧を測り熱を計る。

私がふっと思い浮かんだことはきっと確実な事だと
自分の中で確信した。


今日はここまで


今年の札幌の冬は現時点で例年よりかなり暖かい。
2月から始まる雪まつりの雪を確保できないくらい
雪がない。
どっさり降らないのだ。
深夜に気温が下がりさっと降って
昼間に気温が上がり解ける。
車通りの多い車道には雪がない。

30代後半でうつ病になり、 病気になった原因や、 51歳を機に第二の人生を歩もうと未来を望むことを決めた、 これからのことを綴っていきたいと思います。