ココロの緊張はカラダの緊張
人は誰しも「緊張する」という心理状態を味わったことはあるかと思います。
・大勢の人前でのスピーチ
・初対面の人と会うとき
・第一志望の学校の受験
・入社試験や面接
・怖い上司や先輩と話すとき
・怖いと有名なお化け屋敷に入る
など、様々な緊張の種類はあると思いますが、
おそらくあなたも生まれてから今現在までに一度は何かしらの緊張を体験したことはあるのではないでしょうか?
緊張すると無意識にカラダに力が入る
では、緊張したシーンを思い返してみて下さい!
もしかしたら、その時に身体全体に無駄に力が入ってガチガチになっていなかったですか?
例えば、ジェットコースターが大の苦手な方。
自分を乗せたジェットコースターはカタカタと音を立てながら徐々に高いところへと昇っていく。
傾斜を昇りきった先には一面に広がる見晴らしのいい景色。
(苦手な方は景色を楽しむ余裕なんてないでしょうが笑)
そして!
自分の乗っているジェットコースターが今まさに急降下して落ちようとしている瞬間。
目の前の手すりにグッ!と一生懸命しがみついて全身に力をいれて身体が固まっていることでしょう。
このように、心の緊張と身体(筋肉)の緊張には繋がりがあると考えられているのです。
筋肉がゆるむと恐怖心が減る??
F・D・マッグリンという方が行った実験によると、筋肉のゆるみが心の落ち着きに関係していることが示されています。
蛇に対する恐怖の程度が強い被験者を集めて、実験群と比較群に分けた。
実験群は漸進的筋弛緩訓練※を6日間実施し、その2週間後に実験に入る。
比較群は訓練を受けずに実験に入る。
※ 漸進的筋弛緩訓練
特定の筋肉の緊張と弛緩を意識的に繰り返し行うことにより身体のリラックスを導く方法 。
例えば肩の筋肉の場合、 両肩を上げて首をすぼめるように肩に10秒間力を入れる 。その後、15~20秒間脱力して筋肉を緩めるという方法。
実験はゲージに入った蛇を見せられ、それにどれだけ近づくことができるか自分で近づいていくテストが行われた。(1回4分間で、2分間隔で合計6回実施)
この6回毎に、
・恐怖の程度を10段階で評価
・心拍数(緊張すると増加)
・皮膚電位反射(緊張すると値が増加)
の3つを指標として調べられた。
実験の結果は以下の通り。
■筋弛緩訓練を事前に受けた実験群の方が訓練を受けなかった比較群に比べて、より蛇に近づくことができた。
■6回の各テストでは恐怖心の10段階評価は実験群の方が比較群よりも低かった。
■心拍数も皮膚電位反射も筋弛緩訓練を事前に受けた実験群の方が比較群よりも値が低かった。
引用:春木豊『動きが身体を作る』(講談社,2011年)
難しく説明されていますけど、
要は事前に筋肉をゆるめる訓練を継続して行っていた対象者は、行っていなかった対象者と比べて恐怖や緊張を感じにくかったということ。
つまり緊張する場面や恐怖を感じる事態の時に混乱の程度を低める可能性があるというわけなのです。
うん!これはもう日頃から筋肉をゆるめるべきですね!
日頃から筋肉をゆるめる習慣をつけよう
つまり、日頃から筋肉をゆるめる意識を持つことは身体だけでなく、心にも良い影響があることが考えられます。
筋肉をゆるめると言えば…
そう!
「ストレッチ」ですね。
ストレッチの主な効果と言えば以下の通り。
・身体の柔軟性の向上
・関節可動域の改善
・ケガの予防
・筋肉疲労の回復
このようにストレッチが身体に与える影響は、あなたも何となくご存知なはず。
ですが、ストレッチは身体だけでなく心理面にも良い影響を与えることが最近の研究などによって明らかになってきています。
今回は簡単にできる首と肩のストレッチをご紹介。
緊張すると無意識に首や肩に力が入りやすいですからね。
【首のストレッチ】
左上:首を左右に傾ける
左下:首を前後に傾ける
右上:首を左右に向ける
右下:首をグルっと回す
【肩のストレッチ】
左:肩の上げ下げ
左:腕を背中に回す
このような比較的簡単にできるストレッチでも普段から習慣的に行うことによって筋肉をゆるめる効果は期待できます。
せひ参考にしてみてください。
もちろん首や肩だけでなく全身のストレッチをやることはおすすめ!
いざ人前でのスピーチなどで緊張する場面に遭遇したら、手のひらに「人」という字を書いて飲み込んでいる人はいないでしょうか?
・・・さすがにいませんかね。笑
ぜひ緊張する場面に遭遇した時には、呼吸を整えて筋肉をゆるめることを意識してみてはいかがでしょうか?
そして、緊張しやすい人は日頃からストレッチなどで筋肉をゆるめる習慣もつけてみてください。
身体の硬い方や筋肉をゆるめたい方はぜひ一度ボディカウンセリングを受けてみてください。パーソナルストレッチなども提供しております
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