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東欧あたりに、奨学金を使ってコンピュータサイエンス専攻で留学する情報の調べ方

東欧あたりの留学情報を自分ならこんな感じで調べるだろうという記事です。雑に調べたので、細かい情報は自分で拾っていってください。

東欧なんて知らない地域で留学と言うとちょっと敷居が高そうですが、具体的な情報を掴んでいくと印象は変わるかもしれません。

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今回はハンガリーとポーランド、チェコです。

ハンガリー

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ハンガリーについては自分の留学先でもあり一通り調べたことがあります。

以下のサイトで大学と専攻について調べられます。Study in Hungaryというポータルサイトです。

このページにStipendium Hungaricum Programmeという奨学金のプログラムが見えます。クリックしていくと、奨学金用のサイトに誘導されます。

とても簡潔にいうと、ハンガリー政府が諸外国から留学生を募っていて、学費無料でお小遣いをちょっとあげるよ、というプログラムです。

奨学金を使った具体的な入学までの話は以下に詳しいです。

Study in Hungaryで大学を調べて、入学するわけですが、Stipendium Hungaricum Programmeを使う場合、入学試験と奨学金の審査がセットになっています。使わなくても入学できますし、Stipendium Hungaricum Programmeなしで外部の奨学金をもって入学することも可能です。

Stipendium Hungaricum Programmeを使って入学するルートでは、大学でそのルートでの入学の学生という扱いになり、現地で入る保険カードを大学で手配してくれる色々サポートが受けられます。もちろん、そのルートでなくても、例えば日本の奨学金で入ってもいいですが、その場合保険カードは自分で手配する必要があったりします。

日本語ではJASSOの以下のサイトで内容が確認できます。

https://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/scholarship_foreign/hungary/

どういう大学と専攻があるがですが、Study finderから調べられます。

ブダペストにある、Budapest University of Technology and Economicsについて調べてみます。このページですが、URLが同一でコンテンツが動的に変わるタイプなのでスクリーンショットを貼ります。

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ページをスクロールしてみてみると、例えば、英語の要件がわかります。IELTS 5.5以上、またはTOEFL IBT 80以上ということです。

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このような感じで調べられます。

ポーランド

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以下のサイトでどういう大学があるかざっと調べられそうです。

ポーランドにある大学と修了できる内容がわかります。例えば、ワルシャワ工科大学のコンピュータサイエンスの大学院は以下のような情報であることがわかります。残念ながら奨学金は利用不可となっています。

ポーランドでの奨学金は、JASSOの情報サイトで確認できました。

https://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/scholarship_foreign/poland/scholarship_pl/

修士号のためであれば、月額 1,500 ズウォティ = 日本円で4万円強を毎月もらえるようです。これは学費は無料なのでしょうか、情報が少なくよくわかりません。

海外の奨学金であれば、Study in Polandのサイトから確認できます。

日本人が利用できないものがいくつかあります。例えば、レーン・カクランド奨学金 Lane Kirkland Scholarship ProgramではUkraine, Belarus, Russia, Moldova, Georgia, Armenia, Azerbaijan, Kazakhstan, Kyrgyzstanの国の出身者しか受け入れてないようです。エラスムス+であれば、日本はパートナー国として受け入れられているので申請できそうです。

日本語でまとまっているサイトを見つけました。こちらです。

ざっとみると、奨学金も、中央アジアとバルカン半島と中央ヨーロッパあたりの学生が使えるものが多そうな印象を受けました。細かく調べていないので、あくまで印象ですが。

チェコ

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大学は以下のサイトで調べられます。

Study in XXXというフォーマットは各国共通なのでしょうか、チェコにもハンガリー、ポーランドと似たサイトがあります。

プラハにあるCharles Universityが有名そうなので調べてみます。

コンピュータサイエンスの修士課程であれば、以下のようにどのサブフィールドを勉強するか選ぶ必要があるようです。

・ARTIFICIAL INTELLIGENCE
・DISCRETE MODELS AND ALGORITHMS
・LANGUAGE TECHNOLOGIES AND COMPUTATIONAL LINGUISTICS
・SOFTWARE AND DATA ENGINEERING
・SOFTWARE SYSTEMS
・THEORETICAL COMPUTER SCIENCE
・VISUAL COMPUTING AND GAME DEVELOPMENT

なかなか興味深いです。計算言語学は工学的な観点で言語を扱う自然言語処理とは違って、言語の原理やWhyを探求する学問ですが、専攻としてあるようです。

奨学金は以下で確認できます。

日本人が応募できるのはざっとみた感じ3つくらいでしょうか。

・SUMMER SCHOOLS OF SLAVONIC STUDIES

・SCHOLARSHIP AWARDS UNDER BILATERAL INTERNATIONAL AGREEMENTS

・ERASMUS+

1つめはは夏季限定で学ぶものなので、こちらの記事で紹介したサマースクールから小さく始めるというのに適しているかもしれません。

2つめは、「二か国間協定に基づく奨学金」というものでポーランドでも日本人向けにあったものです。3つ目もポーランドのところで紹介したものと同じです。

上のように英語で苦労しながら探さなくても、日本語で見当たる記事がそもそもあります。大使館に問い合わせればもっと簡単にわかる気がします。

ざっとこんな感じです。


東欧と呼ぶか、中欧と呼ぶかは悩みましたが、多くの人に馴染みのある呼称として東欧を使っています。

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