生きる、ということ
この10月は旅をする。
本日から八ヶ岳に入り、明日はオペレッタ「ルクセンブルク伯爵」の公演。
公演後は京都に向かい、明後日からは文化庁の巡回公演でオペラ「てかがみ」を子供たちへ。
どちらも舞台であるからには役があり、役を演じることとなる。
その時を、その役を生きること。
役者であれば当たり前のことかもしれないが、最近は少し「生きる」ことについて考えることが多く、さらに舞台というものはドラマが濃く、ついつい感情に押し潰されそうになる。
舞台の役割は、その場にいる全員が、その時間を共有すること。
長いようで短い人生の、ほんの数時間かもしれない。ただ、その数時間は人生を共にすることになる。役者の小さな心の動きが、観ている人の人生を変えることになるかもしれない。観ている人の心の動きが、役者をさらに大きく見せるかもしれない。
この旅が、私を一回りも二回りも成長させてくれる、そんな気がしている。
妥協せず、感謝を忘れず。
楽しみで仕方がない。
(K)
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