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茶の古典

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2023年3月の記事一覧

茶書を読む 『南方録』①

茶書を読む 『南方録』①

『南方録』とは
多くの茶書の中でも、千利休のことや千利休の「わび茶」について詳しく書いたものはほとんどないと言われている。『南方録』は初めから終わりまで、千利休の茶について自由自在に語っている。茶道具についての考え方から、茶花の見方、茶会の心得、千利休の時代の逸話など。いかにも千利休らしい茶の思想が一貫している。

著者:南坊宗啓(生没年不詳)

南坊宗啓は、南宗寺の塔頭「集雲庵」を預かっていた禅

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