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大学学園祭

息子の大学の学園祭に高校生の娘と行く。

行ってみたいが一人でだとなぁ、、って臆するイベント、
その場面で誰よりも”友達”になってくれる娘。

息子しゅんに、「学祭にはゲスト誰が来るの?」と興味深々で聞いていたんだけど、
「知らん」と反応が薄く、自分が所属する剣道部は屋台出すから店番で行くとだけ言っていて、
でも朝出がけに、「何時頃来る?」と聞く。「コスプレしてるかも」と。
「なんで、そんな面白そうなこと言わないのよっ」と私が言うや
玄関がざざ~と閉まる。

秋の大学は芝生や蔦が綺麗で、「広いね~、綺麗~。いい感じだね~」とキャンパスを進む。
わちゃわちゃしている大学生たちが全員かわいく見える。
コスプレしているしゅんに全然気が付かず、あっちが声をかけてくるまで他の屋台を見回っている私たち。
一番に彼らのお店から買い、その後、韓国料理とかやきそばとか焼き鳥とかいろいろ食べ歩く。
平和な休日。
幸せすぎる。

13時からライブがあるという。
今回のゲストカネヨリマサルさんたち。

女の子の3ピースっぽい。
SHISHAMO的なこと?
チャット・モンチー的な?
期待が高まる。

ここのところ、ワールドワイドスーパースターの音楽にまみれ
すっかり疎くなっていたジャパニーズバンド。

思えばSuchmos以降、ジャパニーズバンドのライブ観てなかったのではないか。

カネヨリマサルさんたち
ベースの人が体調悪くて参加できなく、二人になっちゃったけど
サポートメンバーいれてやりますとのこと。

久々の生のバンドの音で楽しくなってきたので、
「お母さん前で見てきていい?」と娘に言うと
「なんで?」(強め)と止められる。
「いや、、ドラムとか近く見たいし・・・。」(弱め)

「ここで、1曲、カバーとか入れてくれたらもっと盛り上がるかも~」
オリジナル曲全然知らないので。

とりあえず、何か食べ物買ってきたら?と娘にお金を渡し、ライブを見続ける。

彼女たちを見ながら、
本当にごめんなさい(/o\)
こんな感想で本当にごめんなさい。

懐かしくて懐かしくて。

もう、自分の20代のいろんなことを思い出してしまい
スティックの感覚とか、ペダルの重さとか
メンバーのMCの感じとか
その頃好きだったバンドとか
当時着ていた洋服とか
その頃の人間関係とか
交わした言葉とか
一緒にいた場面とか
もう洪水のように思い出して

そして

バンドって、、
この形態、この文化、、これはずっと変わらなく、この先もずっと続くのかもと思いました。

この先も人間が歌って踊るっていうエンターテインメントはなくならないんだろうなと。

今読んでいる本がちょうど今村翔吾さんの『茜唄』
平清盛の四男・知盛から見た源平の戦い、平家の滅亡を描いた物語。

琵琶に魅せられた部下の話を聞いて、知盛が思うことがこれ。

音曲や歌など、貴族の道楽という者もいるが
知盛はそうは思わない。
貴族だけでなく農民も田植えの時、祭りの時に唄を口遊むではないか。
人は元来唄う生き物なのだ
それは生きていることを誰かと共に喜び、この世に生きたことを留めんではないか。

人は元来唄う生き物

納得・・・

じゃ、この先もなくならないね。
音楽もダンスもバンドもエンターテインメントは。

カネヨリマサルは帰ってから検索して改めて聴いてみました。

息子は明日は髪を切ってからまた、学祭の屋台の店番に行くそうです。

好きな音楽をやったり、仲間と学祭を楽しんだり、
若者たちがそれをできている今の日本。

ずっと戦争のことが気にかかっているから
こんな平和が貴重に思えてしまう。

殺し合いをしているくらいなら
一緒に音楽聴いて歌って踊っている世界の方がいい。

アホっぽいかもしれないが、アホっぽくてもいので
ずっとそっちの方がいい。

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