金澤シュウ

コンタクターというヒトに近しい姿をとる生命体をセラミックや絵画で制作しています。

金澤シュウ

コンタクターというヒトに近しい姿をとる生命体をセラミックや絵画で制作しています。

最近の記事

時々出てくる壺型の宇宙船について。

僕が描いてる絵、正直、何を描いているのか自分でも分からないところが多々あります。 それでも、前提となるものっていうのはいくつか存在していて、それが僕の絵を見るきっかけになってもらえたら嬉しいなと思います。 現在、銀座蔦屋書店で展示中のキービジュアルになっている「この地球は何色か」という絵画なのですが、コンタクターの背後にある物体が何だかお分かりでしょうか? この物体についてですが、簡単に言うとコンタクターが搭乗している宇宙船です。この宇宙船は壺に左右の翼がついた形をして

    • 現在地

      最近の不調について少し文章にしたいと思いました。2ヶ月以上まともに絵が描けない日々を送っていて、何かあったのかな?と少し心配してくれる方がいらっしゃるのであれば、それはそれで僕がまだ誰かの頭の中にいるということなので、悪い気はしません。 絵を描くことや、立体作品をつくることは当然僕にとって大きなウエイトを占めているのは確かなことです。しかし、それ以上に僕には克服しなければならないことがあります。 今まで生きてきて、自分が安心して居られる場所が何処にもありません。いつも孤独

      • 二次元派展に参加して

        まず、「二次元派」という言葉に関して様々な意見がありますが、僕は肯定的に捉えています。 中国で日本らしさの総称として使われるようになった二次元という言葉から二次元派となったという経緯は、日本人からしたら少し違和感がある方も多いと思われますが、マーケットが日本国外にあるアーティストが多く、よりグローバルな視点からみるならば今のところ、日本語由来の言葉で括ること自体が難しいのではないかと思います。 〇〇派という言葉で括り、文脈が作られていく過程で、アーティストによっては距離を置

        • 一ヶ月、派遣のバイトしてきます。

          3月の終わりから4月の終わりまで、一ヶ月の間、関東から離れて週5で働いてきます。特にnoteに書くようなことでもないのかもしれませんが。 来年はどこかに安く場所を借りて、常に展示のデモンストレーションをしたり、絵を描くスペースを確保するつもりでいます。配信もそこから出来たらいいなと思っています。その為には多少なりとも資金が必要になります。 コロナ禍で、展示が減った今ならば、実験的に働くのも手かと思いました。疲れやすいせいもあって今まで週5で働いたことは実は一度もありません

        時々出てくる壺型の宇宙船について。

          最初の個展「チャイルド・トリップ」について

          2019年の3月に初めての個展をグラスアートふくえんにて開催しました。普段はガラス作品を扱っている下北沢にあるこのギャラリーは、僕が東京造形大学を中退して、何をしたらいいのか途方に暮れていた頃からちゅくちょく観に通っていたギャラリーです。実用には向かないような重くて、カラフルで美しい吹きガラスの作品が並んでいました。 「チャイルド・トリップ」と名付けたこの個展では、子どもの頃の気持ちをもう一度感じようというのがテーマでした。本来、粘土という素材は、気の持ち用でどんな形にもつ

          最初の個展「チャイルド・トリップ」について

          陶ISM2018 in 横浜について

          この横浜赤レンガ倉庫で開催された若手の陶芸家を対象にしたイベントは、僕にとって活動をし始めた年の最後を飾るものでした。11月の終わりのことです。活動し始めて間もない自分には何のつてもなく、取り敢えずデザインフェスタやワンダーフェスティバルなどに出展していました。作品もミニマルなサイズになっていき、このままではいけないと思い、大きい作品を発表する場として選んだのが陶ISMです。丁度この頃から土の模索が終わり、少々大きな作品も安定して磁器で作れるようになりました。 展示のメイン

          陶ISM2018 in 横浜について

          最初の展示。

          笠間の陶芸大学校を卒業して丁度一年というタイミングで笠間工芸の丘で、同期の卒業生が集い「一年後展」をやりました。2018年の4月のことです。これが僕にとって最初の展示となりました。花瓶やコンポート皿、普通のお皿、ヨーグルト用のカップやマグカップ、箸置きまで作りました。その中にしれっと3体のコンタクターを並べました。この時のコンタクターは、花瓶のような胴体を意識し、それに頭がのっていて、羽根や手が付いてるだけの何だか分からない置物として存在していました。顔もあまり可愛くならない

          最初の展示。

          金澤シュウです。

          今まで作品や展示のコンセプトについて、あまり語ってこなかったこともあり、時には長い文章で伝えることの必要性を感じ、noteをはじめました。これからちょくちょく更新していきます。

          金澤シュウです。