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Brain Sentence

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小説ですたい。ノリで書き始めちゃうことしばしば。
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2019年3月の記事一覧

「ロボットの惑星」

「ロボットの惑星」




そこは、ロボットがたくさん暮らしている小さい惑星です。
ロボットたちは毎日、何かを作ったりして、忙しくも楽しく暮らしています。
そんなロボットがたくさん居る惑星に、たったひとりだけ人間がいるのでありました。

その人間は博士で、髪はすっかり白色になってしまったおじいさんです。
いつもロボットたちの体を点検してあげています。
ギシギシいうようならオイルを差し、壊れた部分があると工具で修理をし

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木漏れ日の声

木漏れ日の声

おばあちゃんの家から歩いてすぐに、まるで漫画みたいな裏山があって、夏休みなんかにはしょっちゅうそこに入り浸っていた。
おばあちゃんの家はぼくが住む街からうんと遠い場所だったから、知り合いも友達もいなくて、だからその裏山が友達のようなものだったのだ。
そろそろと流れる小川のせせらぎを聞きながらえっほえっほと獣道を登っていくと、少し開けた場所があって、ぼくはそこにお菓子やジュース、本やおもちゃなどを持

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