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"少"論文001:「独学」の強み

僕の知識や技術の殆どは独学です。

音楽も、ほぼ独学で始めました。

小学校3年の時にギターを弾き始めましたが、教材本等は殆ど読んだことが無いです。

コード表や譜面はさすがに見ますけど(笑)


趣味でカードマジックをやったりしてるんですけど、それも独学です。

僕には「特定の先生や師匠」は一人もいません。
でも、「不特定の先生や師匠」は数えきれないほど沢山います。
言うなれば、これまで出会った人達、影響を与えてくれた作品すべてが僕の先生であり師匠です。


僕はもともと「ものを覚えること」がめちゃくちゃ苦手です。
苦にならず、楽しみながらスムーズに会得できる方法は何か無いかと模索した結果、独学という方法に行き着きました。
実はこれ、最強の手段だったんです!!



音楽の技術は音楽に込められている


小学校3年生の少年(しょーや)です。
右利き用のギターを左利きの向きに持って弾こうとしてました。
なんでやねん(笑)

ギターを弾き始めるようになった小学校3年の時、チューニングの仕方やピックの持ち方などの基本中の基本にあたる部分は父親から教わりました。

自分がギターを弾くようになったきっかけは、父親がベンチャーズを弾いていたからでした。

ですが、基本中の基本以外の技術や知識は全て自分の意志で選んで探して覚えました。

もちろん父親は僕にベンチャーズの曲を弾かせようと必死に教えて来ましたが、僕はそれが嫌で断り続けました。

実際に試しにベンチャーズの曲を弾いてみた事もありましたが、主旋律を奏でるリードギターのパートを弾くより、その曲のコード進行をコピーするほうが楽しかったです。

元々僕はギターソロやリードギターというものがあまり好きではありません。

どちらかというとリズムギターが好きでした。

中学生くらいの時に父親に勧められてギター教室に通っていたんですけど、「ソロギター」と呼ばれる1本のギターでベースとメロディーを同時に演奏するというかなり難易度の高いものてした。
物は試しだと思って取り組んではいましたが、全然楽しくなくて、教室を辞めてから数年間全くギターを触らなくなってしまう時期がありました。
「ギターなら何でも良いんじゃなく、自分が弾きたいギターの知識が欲しい」という気持ちが強かったんです。

そのために、いろんな音楽を聴き、その曲のコードやリフをコピーしまくりました。

ギターを弾き始めた小学生の頃は、ほぼ毎日のようにそれをしていました。

自分だけの力ではコピー出来ない曲があれば、譜面を探して買いました。
中学で吹奏楽部に入って打楽器を担当し、ドラムを叩き始めました。

小学校5〜6年くらいの時に、家に古いドラムセットがあり、それこそ独学で叩いてました。

なので、吹奏楽部に入る頃には8ビートのリズムが普通に叩けていました。

ドラムや打楽器は音階がない分、自由度が高く演奏者のアイデアがものを言う楽器だと思います。

「アレンジすること」を学んだ楽器でもありますね。


カードマジックが教えてくれたこと

子供の頃から手品が大好きでした。

でも、自分から覚えようとはしませんでした。

当時から僕は勝手な勘違いをしていたんです。

「手品を覚えるには、手先が器用でないといけない」
と。
僕にとって、この認識は大きな間違いだったんです。
大人になってから、YouTubeで手品ユーチューバーの方の動画を毎日のように観ていた時期がありました。

そこで分かったのは、
・マジックとは「練習さえ重ねれば、誰でも出来るようになるもの」

・手先の器用さは一切関係ない

・テクニックさえ覚えれば良いわけではない(お客さんとのコミュニケーションが重要な演技もある)

の3つでした。


ある日、東急ハンズの手品用品売り場でバイスクルのトランプ(600円〜700円くらい)を買いました。

お気に入りに入れてある動画を何度も見ながら、トランプに慣れていく事から始めました。

最初に覚えたのは手品ではなく、カードを使った手遊びの動きでした。

カードを捲る、シャッフルする、カードを配る、カードを弾く……

自分でもびっくりするほど、思うようにカードを操れるようになっていきました。

出来るようになるまで数ヶ月掛かったものもあります。

毎日練習を重ねていくうちに「あれ?昨日より上手くなってね?!」という成果が見えて来るんです。
それから演じてみたいカードマジックを見つけてはどんどん練習し、「今の自分にできること」を増やしていきました。
トランプのコレクションも増えていきました(笑)

カードマジックを覚えるのに使ったお金は、トランプの購入費とお店までの交通費だけです。

マジックの演技や知識は全て、YouTubeで無料で見れる動画だけで覚えました。

その中で、自分が最も分かりやすく覚えられると思える方の動画を常に探しました。

同じテクニックでも、人によって説明の仕方や手順は様々です。

例えば、このシャッフルはAさんの説明が分かりやすいけど、あのテクニックはBさんの方が良い・・・・・・というように、ひとつひとつ探しては覚えて行きました。

「自分専用の教科書を作る」という感じでしょうか。

予め用意された教科書を読み進めていくのではなく、既存の教科書や参考書から1番自分にとって分かりやすく覚えやすいものを探して、1ページずつ自分専用の教科書を作っていくような方法です。
自分にとって必要な情報だけが載っている、自分が1番スムーズに理解出来る内容が書かれた、自分だけの教科書です。


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音楽、テーマパーク、カードマジックなどを通じて見出したアイデアやヒント。 作る人だけでなく、見る人や聞く人にもオススメな「エンターテイメントをより深く味わうため」のスパイス。

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独学だからこそ見出せた作品作りのノウハウ、拘り、閃き、気づき。 少年(しょーや)の論文、略して"少"論文。

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