料理の失敗譚〜麻婆春雨編〜
みなさんこんばんは。タイトルからご察しの通り、私は料理が得意ではありません。私からしたら、料理が言うことを聞いてくれないという感じです。今日はそんな私の、料理失敗エピソードをひとつ成仏させます。
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昔々、中華料理にハマっていました。そこである日、麻婆春雨を作ってみようと思い立ったわけです。
それにしても、最近は色んな料理が手軽に作れる「素(もと)」があります。たとえば、麻婆豆腐なんかは、「麻婆豆腐の素」と豆腐、挽き肉さえあれば、本当に簡単に作れてしまいます。
麻婆春雨も例に漏れず、「麻婆春雨の素(もと)」があったので、迷わず購入しました。春雨もついているので、オトクな気分です。しかし、食べることが好きな私は、そこで一旦立ち止まりました。
「付属の春雨だけで足りるのか?」
というのも、結構食べるのが好きなのです。こういう「麻婆春雨の素」みたいなシリーズの「一人前の量」を基本的には信用していません。
「よし、春雨をもう少し買っていこう。」
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家に帰って意気揚々と、麻婆春雨作りに取り掛かりました。作り方が「麻婆春雨の素」の箱に書いてあるので、難なく料理は進んでいきます。
そして、春雨を投入するステップがやってきました。付属の春雨は、一人前らしいのですが、なんだか小さく見えます。
よし、買ってきたものもいくつか入れよう。
フライパンにいれた麻婆春雨は、水分を吸ってどんどんと大きくなっていきます。
あれ…これやばいのではないか?
最終的に、フライパンいっぱいに春雨がぐつぐつ煮出され、とんでもない量の麻婆春雨ができあがりました。例えるのなら、溶岩がグツグツと泡を吹くみたいに、麻婆春雨がグツグツとしていました。あれはもう溶岩です。
それからのことはよく覚えていません。なんとなく、3日間ほど麻婆春雨デーが続いたような気がします。そしてあの日から、私は麻婆春雨を食べていません。
終わり。
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