見出し画像

5.うつ病の治療に向けて計画を立てる

これまで4回ほど、僕がうつ状態を抜け出すために実践してきたことを紹介してきました。

☑うつ病治療に集中できる環境は整っているか
☑うつ状態になってしまったら、自分のクスリについて理解する
☑仕事と健康のどちらが大切か
☑うつ状態になったらリワークに参加できないかを検討する

記事の中で触れてきましたけど、最も不安を煽られるのが、お金の問題ではないでしょうか。


僕自身もとても悩みましたからよくわかるつもりです。

傷病手当金が支給されるのは最長で18カ月ですから、ここが最終期限となる人も多いでしょう。

会社で定められて休職期限を守って復職を考える人も大勢います。


健康とお金は切っても切れない関係ですからね。

どうしても不安を抱えることになります。

でも、うつ病になってしまった本当の原因は、お金ではないですよね。

うつ病の原因は対人関係

画像1

うつ状態になってしまうストレスの原因は人それぞれ、本当にさまざまですが、ほとんどの場合は「人」です。

忙しい毎日を仕事に追われ続けて、うつ状態になってしまった方も人が原因と言えるでしょう。

上手に人を頼ることができない。
断れない。


頼られたことが嬉しくて、責任感が強くて「私がやらなくては!」とオーバーワークになってしまうケースでしょう。

管理職では、何を言っても伝わらない部下へストレスを抱えてしまうケースもあります。

部下への指導として思ったこと、感じたことを悪気なくストレートに伝えた結果、部下から総スカンを喰らって孤立してしまうこともあります。


また現代社会では通用しない、パワハラやセクハラを無意識に行ってくる上司に、手を焼いてしまうこともあるでしょう。

これらは、ほんの一例にすぎません。

世の中には心を病んでしまうような出来事がたくさん存在しています。


それでも、どんなに病んでいようとも、生活を送るためにはお金が必要です。

だから1日でも早く健康を取り戻して職場に復帰することを考えます。

良好な人間関係はお金では買えない

タイトル用 (26)

時間をかけて体を休めていれば、うつ状態は回復していきます。

自分で働けると思ったら医師と相談すれば就業可能の判定をもらえることでしょう。

そして多くの人は服薬を続けながら働き続けます。


仕事が好きな方は働き続けることができるでしょう。

でも、お金のために、生活のために、今の生活水準を保つために、薬に頼りながら心身を削りつづけることは、これからの人生において得策なのか・・・

まずやりたいこと、達成したいことは、ストレスの原因となっている相手と距離を置くことでしょう。


しかしストレスの元となっている相手に小遣いを渡して、大人しくこちらの言い分を聞いてくれることはないでしょう。

それに、せっかく稼いだお金をそんなことには使いたくないですよね。

職場と相談して、部署や転勤などの物理的な移動が可能なら、一時的にはストレスが解消されるかもしれません。


でも時期が来たら同じ部署になって一緒に働くことになるかもしれません。

転職に成功した場合でも、違う人と接しているのに、また強いストレスを感じるようになるかも知れません。


人間関係はお金で解決できる問題ではありませんし、物理的な距離を置く方法は「強運」に恵まれなければ、問題をクリアすることは難しいかもしれませんね。

では、どのように距離を置けばいいのか。

コミュニケーションスキルを磨くしかない。

自分の健康を取り戻して、その後も継続していくためには、コミュニケーションスキルを磨くしかありません。

とても厳しい現実となりますが、これまでのやり方が通用しないから病んでしまったのです。

うつ状態になってしまった原因を相手の責任に押し付けることは簡単ですが、相手の責任にしたところで、それを相手が受け入れたとしても、1日や2日でうつ状態が回復することはありません。


根本的には、自分が変わることを決意するしかないのです。

それには大変な努力と労力がかかります。

ただでさえ、うつ症状で頭が回らず、普通のことができないときに、自分を変える努力という難しいことに挑戦する気力は起きてこないでしょう。


だからこそ計画を立てましょう。

うつ状態を抜け出し、のびのびとした明るい未来を過ごすための、自分に生まれ変わるための計画を立てるのです。

焦らず、ゆっくり、まずは回復を目指す。

回復したら自分を変える努力をする。


自分を変えるとは、新しいコミュニケーションスキルを身につけることです。

相手を変えようとする努力は、あなたが疲弊することでしょう。

それにストレッサーを再教育してあげる義務はないですよね?


そんなことに時間を費やすくらいなら、自分の幸せのために時間を使いましょう。

時間をかけて体を休めていれば、うつ状態から回復することはできます。

そして再び体調不良にならないためにも、新しいコミュニケーションスキルを磨いていきましょう。





いただいたサポートは活動資金に使わせていただきます。ご支援いただけるとうれしいです。