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11.夏の汗とコペルニクスと

以前書かれた記事に「夏は嫌いだ」と書かれたと思うが、実際そんなことはない。確かに汗をかくのは嫌ではあるが、だからと言って夏が嫌いという訳ではないことをここでは述べさせて貰おうとする。

例えばサウナに入ったとして「汗をかくからサウナは嫌だ!」というのは明らかに違う。汗をかくためにあるのがサウナであって、そもそも汗をかきたくないのであればサウナに入らなければ良い。何が言いたいのかと言うと、物であれ何であれ。それらは使う場所、人によって何かしら適切なタイミングというものがあるのだ。

汗をかかない予防として筆者が考えた苦肉の策として

「プールや海、もしくはお風呂に入る」

「そもそもシャツを着ない、上半身裸になる」

というものがある。初めから身体が濡れている状況であれば汗をかこうが全く関係ないし、汗によって濡れるものを着ていなければ服が汚れることもないだろう。この考えは筆者が高校生の頃に思いついたものであり、そのきっかけとも言えるのが高校での部活動だった。

以前書かれた記事に筆者は小学校で野球部、中学校ではソフトテニス部に所属していた話をしたと思うが、筆者はそれらの体験から今度はより個人として動ける部活として陸上部に入った。

陸上には100m走、400m走、リレーなど走ることが注目されやすいが、実際には数多くの競技が存在する。例えば走る最中にハードルを次々飛ばねばならない障害走というものがあるし、走高跳び、棒高跳び、走り幅跳び、競歩、10000m走、砲丸投げ、ハンマー投げ、槍投げなどキリがない。

陸上部というのはどの競技の選手であっても練習するのであれば必ず走ることになるのだ。例えハンマー投げの選手だろうが、槍投げの選手でも。 

筆者は部活で槍投げをしていた。しかし走らなければならないので結局は汗をかいていたのである。

夏休み中、あの朝から我々を強く照らし続けていた加減知らずの太陽。他の部活動から聞こえてくるランニングの掛け声。その声の、何十倍何百倍も力強く鳴いていた蝉時雨。シャツに染み込んでくる汗。汗さえ無ければ、ちょっとはマシな思い出として輝いていたと思われる。

そんなある日、筆者の中で革命が起きた。逆転の発想とも言うべきなのだろうか。シャツを着なければ良いことに気が付いたのである。しかし、さすがに人が見ている中1人だけ上半身裸になるというのはおかしい気がするのでジャージだけ着ることにした。結果は大成功だった。ジャージは紺色であり服と言うよりは作業着なので汗で濡れても全く平気だった。

そんな訳で筆者は夏が好きである。夏というのは不思議なもので、他の季節と比べると圧倒的に思い出が作りやすい。夏祭り、花火大会、虫取り、プール、海水浴、vacances、お盆、バーベキュー、キャンプ、ハイキング、、、

もしかしたら、陸上の競技数より多いかもしれないだろう。陸上競技と比べるのも少し変であるとは思われるが、、、。


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