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遅読家の読み方

読むのが遅いからといって諦めるのはまだ早い



遅いのは読み方の問題

以前にも読むのが遅い人について、記事をしたためました。
その際にも『熟読』したり、『最後まで丁寧に読む』ということが遅くしているのだという結論になりましたね。

今回も読むのが遅いため、積読が溜まってしまうと言ったお悩みにお答えする記事となっています。

そもそもなぜ、「本が読めなくなった」のでしょうか。
「本が読めなくなった」というお悩みを抱えている人は、『以前は読めていた』『学生の時は読書が趣味だった』そんな人が多いのです。

何が変わったのでしょうか。
以前は読めていたのに、今は読めない。

「おかしい。きっとこれには理由があるだろう」と調べてみました。

理由は『現代の本の読み方』にあったのです。


スマホがもたらしたもの

スマートフォンの普及率は、今や、60代、70代でも約8割となっており、現代人にとってなくてはならないものとなっています。
しかし、だからこそ、影響を受けている面も少なからずあるのです。
ここでは、スマホの利便性ではなく、あえて読書との関係性においてのスマホの影響について考えていきたいと思います。

「PR TIMES」HPより参照

スマホを持っていると、私もそうですが、非常に多くの情報があふれだしてきます。
文字としての情報も、一度では処理しきれないほど多くの情報が日夜、飛び交っているのが現状です。

そのような文字情報の波に流されないように、私たちは情報を精査しています。そのような情報処理を毎日、スマホを見ながら私たちは、誰に頼まれたわけでもなく、取り組んでいるのです。

このような情報の波が押し寄せてくると、自分の力では処理しきれなくなってきますよね。
そんなとき、私たちがとっている方法は、『流し読みをする』という方法で対処しているのです。

つまり、『ちゃんと読んでいない』わけですね。
いや、ちゃんとなんて読んでいられません。
情報が流れてくるスピードが、処理速度を上回っているのです。

現代社会は、平安時代の人が一生に得る情報を一日で得ているそうです。

そう考えると、いろいろな事が弊害として出てくるのは必然とも言えます。


流し読みの影響

ここで本題に戻ります。
「なぜ本が読めなくなったのか?」

こうした『やむを得ず手に入れたスキルである流し読み』によって、読めなくなっているのです。

本というのは、適当に読んでいては、理解できません。
「流し読みは適当に読んでいることと同じ」というわけではないのですが、ネット記事をそこまで熟読することは少ないはずです。
余程興味のある記事や、余程好きな芸能人の話題でもない限り、適当に流し読みをしているはずです。

このネット記事のように読んでると、本というのは理解できないのです。

  • 脳は新しい『スマホ読み』にアップデートされている

  • 本は、今までの『本の読み方』をしようとする

ここに大きなストレスがかかるのです。
これまでどおり本が好きな人が、真面目に本を読もうとすると、『これまでの本の読み方』を押し通そうとするため、本が好きな人ほど読むことがつらくなってきてしまう、というメカニズムになっているのです。


読書を進めるための選択肢は二つある

そこで私たちに残された道は二つです。

  1. ますます本が読めなくなっていく自分をこのまま放置して読み続ける

  2. 『新しい読み方』を身につけて、本を味わう人生を取り戻す

当然ですが2番ですよね。

現代社会において、本をじっくり読むというのは、現実的ではありません。
なぜなら、それほど速いスピードで突き進んでいるのが、現代社会だからです。

ひと月に一冊をじっくり読んで楽しむ、という読書好きもいます。
しかし、それでもいいというのなら、「本が読めなくなった」というお悩みを持つはずがありません。
このお悩みの裏には、「もっとたくさんの本が読みたい」という願望が見え隠れしています。

具体的な対処法に参りましょう。

【熟読という呪縛】


以前の記事にも書いた通り、熟読しなくてはいけないという呪縛がスピードを遅く感じさせていると言っても過言ではありません。
そもそも、スピードが遅いわけではなく、『スマホのスピード感』に慣れてしまったため、遅く感じているだけなのです。
しかし、熟読していてはそのストレスは大きくなるばかりです。
熟読ではなく、『正しい流し読み』を実践することをおススメします。

【正しい流し読み】


正しい流し読みとは何でしょうか。
本というのは、一冊から何個も学べるものです。
しかし、一度の読書でそれをすべて受け取ろうなんて、虫が良すぎます
本というのは、何度も読んで、何度も学ぶものなのです。
ですから、一度の読書で全てを知ろうなどと、並外れた頭脳を持った人が行うような読み方は、私たちには無理が生じるのは当たり前なのだと思います。
何度も読み返すというのは、こうした理由があるため、読み返すのです。

【何冊も読む】


一冊の本から、一つずつのかけらを集めて、一つの大きなものをつくるというイメージで読むのが良いでしょう。
つまり、何冊も読み、欠片を一つひとつ繋ぎ合わせて、大きなものにする
一冊からは一つでも、何冊も読むことで、いくつもの欠片を集めることができます。それらをつなぎ合わせて、自分が求めていた大きさにまで大きくしていくのです。
何冊も読むことで、いろんな視点を持てることもメリットの一つですね。
いろいろな形の積み木を集めて、それを積み上げて好きな形を作っていくのです。
本というのは、そうして楽しむものなのです。

今回は一つの方法をお伝えしました。
是非とも実践してみてください。
きっと、少しずつ読めるようになってくるはずです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
次回は違う読み方をお伝えします。
お楽しみに♪

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