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なぜnoteを始めようと思ったのか。
はじめまして。都内のPR会社に勤務するOL、30歳(もうすぐ31歳)です。
"noteを始めてみよう"
そう思ったのは、ある出来事を残しておきたい、そう強く思ったからでした。
6年前、PR会社に入社して丸2年が過ぎ、日々の仕事に忙殺されていた私は、平日は家と職場の往復で過ごし、週末は平日の疲れで家に引きこもるという日々を過ごしていました。
たまに平日に友人との約束をいれても、ドタキャンをすることもしばしば。週末に友人と会っていても、疲れが勝ってしまいあまり楽しめていない自分がいたのでした。
そんな日々を過ごす中で、いったい何のためにこんなに仕事に全身全霊を注いでいるのか、一生こんな風に仕事と家の往復だけの日々を過ごすのか、会社に入社するまでは思い描けていた自分の夢や希望が全く見えなくなり、どんどん自分の存在意義もわからなくなっていきました。
一見すると、社会の流行や情報を作り、誰もが知る国家的イベントの運営、広報に関わり、華やかな業界で仕事をしているように見えるものの、その中でいかに自分が何もない、空っぽな人間なのかを思い知らされる日々。
正直疲れ果て、この仕事が向いていないんじゃないかと思い始めていました。
そんな悶々とした日々を過ごしていた2014年の秋、仕事でとある団体に出会います。
その団体は、東京都の保健所で殺処分を待つ犬や猫を一時的に保護し、新しい飼い主探しをする動物愛護団体です。なんとなく、そういう活動をしている団体があると聞いたことはあったものの、実際に団体を訪問し、活動を垣間見るのはその時が初めてでした。
その団体に出会うまで、ペットは当たり前にペットショップで買うもの。買ったペットとは、当たり前に終生ともに暮らすもの、と思っていた私にとって、動物愛護団体の活動内容や活動で目指すこと自体がとんでもない驚きで、世の中には何らかの理不尽な理由で保健所にたどり着き、殺処分を待つ子たちがいるという不条理な事実に、ただただ衝撃を受けたのを覚えています。
でも、その団体に出会って何よりの驚きは、そういう運命をたどり、悲しみを抱えた動物たちが、家族のもとで不通に幸せに暮らすペットたちと、何ら変わりなく愛くるしい存在だったことでした。
仕事を通して、この団体と出会った私は、数か月たってもそこで知った衝撃の事実と、愛くるしい動物たちの顔が忘れられませんでした。
動物愛護団体の多くはボランティアの支えによって成り立っています。当時自分の存在意義がわからなくなっていた私は、もしかしたらこんな私でもボランティアという形で何かあの子たちのためにできることはあるのかもしれない…
…なんて大それた思いがあったわけでもなく、ボランティアして、週末に大好きな動物と戯れられるならそんな幸せなことない!毎日をただただ何となく過ごすくらいなら、自分も幸せ気分を味わえて、ちょっといいことしてる気分にもなれちゃうボランティア、選択肢としてありじゃない?
そんな、とっても不純な思いから2015年1月末に団体の門をたたき、晴れて(?)ボランティアとなりました。
そして、門を叩いておよそ半年、ボランティアの活動を通して衝撃的な経験をさまざまする中で、2015年8月3日、とある猫と巡り合います。
片目のつぶれた、年老いた三毛猫、ミイです。
彼女は保護された当日に、縁があって我が家にやってきて、そこから2020年5月24日までの約5年の間我が家で過ごします。
なんだか、とっても長くなりましたが、noteを始めようと思ったのは、「ミイ」との出会いや日々、彼女から教えられたこと、与えられたこと、考えさせられたことを、きちんと何かの形で残したいと思ったからです。
残したいというよりも、色褪せないうちに、きちんと残さなきゃいけない。そう思ったからです。
彼女が残してくれたものを、きちんと残し、少しでもご覧になった方の気持ちを動かすことができるなら、少しでも知るきっかけ、考えるきっかけとなるならばうれしいなと思います。
P.S. せっかく始めるので、追々は「ミイ」とのこと以外にもいろいろ記録はしていきたいと思っているので、どうぞよろしくお願いいたします!
※写真は団体専属のカメラマンさんによる撮影です。無断使用はご遠慮ください。
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