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アラフォー公務員の傷病休暇体験①~不調から診断まで~ 

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 僕は都内で勤務するアラフォー公務員です。2022年、ついにメンタルの関係で正式に傷病休暇をとることになりました。
 十分な休養やメンタルクリニックが行っているリワークプログラムのおかげもあり、現在はだいぶ回復し具体的な復職日も決まったため、今後のためにも休職中のことを備忘録としてまとめてみようと思います。

 誰のための記事かって?

 これは、自分のための記事です。

初めての本部勤務

 僕は採用から何度かの転勤を経験していますが、それは全て支部での仕事でした。2021年4月、ついに本部勤務が始まります。支部と本部では行う仕事がまったく違うので、どちらが難しいかというのは人それぞれ。その中で、経験上自分の仕事面の長所は「バランス感覚」だと自覚していたところ、本部において求められる考え方、所属する課において持たなければいけない考え方になかなか思考をアジャスト出来ず、地に足もついておらず、ガンガン脳が揺れている状態で1年を乗り切りました。
 
 2022年4月の人事異動、まさかの自分だけ残して部下も上も全とっかえになりました。とはいえ、正直2021年体制の上のメンバーの方が苦手だった自分からすると、そこまでキツくはないかなという印象がありました。

 そんな中業務を進めていると、なかなか上手くいきません。2021年時点で計画し、2022年に実行しようとした案件について、ことごとく上司への説明で躓いてしまう。躓いてしまう原因としては、上司の求めるものが180度変わったことがあげられます。
 上司の「こうあるべき」「こうするべき」の結論ありきで、それに対して根拠となる資料をまとめた2021年体制に対し、2022年体制ではより法的根拠を持って実行の有無を検証する体制に。こうなってくると、「これは法的にやる必要があることなの?何かの決定でも?」「いえ、そういうわけでは…」となってしまう。
 結果的には、僕の説明が「もう決めちゃったんだからこれでいいでしょ!」で乗り切ろうとしてるようにしか聞こえないのが悪いんですけどね。

何かおかしい

 そうこうしている内に、体に不調が現れます。

 記憶力の低下、ミスの多発、言葉が出てこない(会話と文章の両方)、急な依頼に対し頭が真っ白になる、質問に対して返答できない、文章が文字の羅列にしか見えず理解できない(簡単なメールの返事だけで1時間ほどかかったり)、職場の中で聞こえるネガティブな発言が全部自分に向けられているように感じる、異常な発汗など。

 急に話しかけられるとパニック状態となるため、普段の買い物ではセルフレジを使っていた。

 6月末ぐらいからこのような症状が現れ、「ヤバいな」と実感していきます。また、これにより業務スピードは著しく落ちるため、どんどん悪化していきます。

 7月末になると「仕事が進まない⇒ついていけない⇒辞めるしかない」という思考が生まれ、遂に職場で「悲しい」と感じるようになりました。
 仕事帰り、職場近くの歩道橋で「意外と柵って低いんだな。」と立ち止まり、下を走る車を見つめたりも。高さも車のスピードも微妙で即死にはならなそうだな、なんて。

 7月には数人の同僚に自分の状態を伝え相談すると、本格的にメンタルクリニックの受診や休暇を勧められました。

 8月、お盆で地元に帰りリフレッシュ出来るかと思ったところ、むしろ「これはダメだな(笑)」と開き直りクリニックへ。
 7月くらいからクリニックはいろいろと検索していましたが、なかなか「ここだ!」というところがなく、いざ予約をしようにも電話でうまく伝えられるか不安になり予約まで進めなかったところ、ネットで予約可能なクリニックを発見し、無事に予約がとれて受診することに。(1週間待ちとかを想定していたので、簡単に予約が出来て少し拍子抜け)

診断

 医師に症状や現在の状態を伝える。言葉で伝えるのも難しくなるかもとスマホにメモをしていったのは正解でした。
 メモを読み終える前に医師が、「もう大丈夫ですよ。うん。完全に鬱状態ですね」と。いい歳のおじさんが震える声で涙目になりながら訴えるんだから、それは途中で止めますよね。

 「その程度で受診すんじゃねえ!!」とケツを蹴り飛ばされるかと思ったら(それならそれで頑張ろうと思ってた)、「完全に」と言われて少しホッとしました。
 
 じゃ、もう休むしかないじゃん!!

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