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アラフォー公務員の傷病休暇体験⑤~リワークプログラムの検討と上司との面談~

リワークプログラムの検討

 傷病休暇取得から2週間が経過し、不安感や頭のモヤモヤも徐々にクリアになってきた中、一つの問題がみつかった。僕は一人暮らしであり、パートナーもいなければ、日常的に会うような友人もいない。これではコミュニケーション的なものの回復具合が分からないしリハビリも出来ないではないか。

 こういうとき、急に現れる自分のことを心配して寄り添ってくれるような異性がいないのも残念な部分だ。

 これはどうやって解消すべきか考えたところ、通っているメンタルクリニックでリワークプログラム(復職支援)をしていることを思い出す。ホームページでリワークプログラムのことを確認すると、この問題を解消できそうな内容であるため、クリニックに確認してみると次回受診の際に医師がリワークプログラムを開始できるか確認するとのことだった。

 その後の受診で、本来であればまだ休養に努めるフェーズであり、復職に対して焦り過ぎではないかという説明を受けるが、自分としては家に引きこもるような状態ではないことや、リワークプログラムを通じて回復度合いを確認していきたい旨を伝え、晴れてリワークプログラムについて許可が下りた。

 さぁ!それでは何時からリワークプログラム開始かな、楽しみだ!と思ったところ、今度は別日にリワークプログラムの見学とカリキュラムについての説明があるとのことで肩透かしを食らってしまう。

 後日改めてクリニックを訪れ、リワークプログラムのカリキュラムの説明を受けたが、そこでもやはり傷病休暇開始からまだ一月も経過していないことから、休養が十分であるか重点的に確認されるが、自分としてはこのようなプログラムに参加することで、正常に戻りつつあることに自信をつけたいという意志を伝えた。

 リワークプログラムの様子を見学させてもらうと、参加者がホワイトボードに書かれたテーマに沿って一人ずつ1分程度の発表をしていた。お題は「生まれ変わったらなりたいもの」。テーマについて自分で考えをまとめ、人前で説明をする練習だな。うんうん。自分ならなんて答えるかなと思いながら見ていたところ。…あれ?

 何も思い浮かばない。

 いやいやいや、答えとかないから!ただ頭に浮かんだものについて、なんでそれになりたいか理由を言うだけだから!…え、マジで?
 10分も見学しただろうか、気づくと全員の発表が終わり、その日参加していた看護師の方もお題に答えていた。

 とりあえずこの日は見学のみだったが、自分の中で全く答えが出てこないことに愕然とした。(ちなみに一日中考えたけど、どんなに考えても「鳥になりたい。飛んでみたいから。」これを超える答えは出てこなかった)

 その後、次は理学療法士との面談を経て正式にプログラム参加が決定するという説明をされる。さっさとプログラム開始したかった僕としては、またしても肩透かしを食らってしまう展開だ。

 後日、あらためてクリニックへ行き、理学療法士の方と面談をする。面談中の回答で僕から怪しい発言(※)が出たことによって予定されていた時間を大幅に延長する形で面談は終了したが、無事にプログラム参加について許可がおりた。
 9月中旬に希望を出したリワークプログラムへの参加だったが、なんだかんだで10月からの参加ということになった。

 このリワークプログラムも1回の参加毎に料金が発生するわけだけど(精神科デイ・ケア)、これにももちろん自立支援医療(精神通院医療)が適用になるため自己負担は1割となり、1回約800円の支出になる。

 ※僕の怪しい発言については、別の機会にでも。

上司との面談

 話は前後するが、9月中旬に上司から食事でもしながら状況を教えてほしいと連絡があった。僕としては職場に出向いて説明しても良かったのだが、上司の方が気を使って飯でも食いながらということになった。

 上司からは傷病休暇をとってからの生活について心配をされたが、食事も普通に3食とっているし、昼夜逆転するような生活にもなっていない旨を伝え安心してもらった。自立支援の申請における珍道中的な話なんかもしたり。

 当初の「とりあえず一月休もう」についてはどうなのかという話については、リワークプログラムのことを説明し、これに参加した上で自信をもって職場復帰したいということを伝えた。逆に言うと、これに参加してみないと復帰の自信がないということだ。

 とりあえず上司には、僕が廃人のようになっていたり、自暴自棄になっていないことは分かってもらえたようだった。

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