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夜の街の住人を減らす為の3つの政策

なんだかコロナウイルスの感染者が広まるようになってから、やたらと「夜の街」なんて言葉を目にするようになりました。
「夜の街でクラスターが発生している!」
「客は店の名前を言おうとしない!」
なんて粗探しをするようになったわけで、なんともくだらない論説が繰り広げられているなと考えるものです。

「そんなに夜の街がいけない言うなら解決策を提示するのが政治の仕事やないの?」

とは思うのですが、もう「自粛ではなく自衛」なんてのがまかり通っちゃうんですからなんともなりません。
「夜の街が感染拡大の原因だ!」というなら、まず感染拡大防止にあたって「夜の街の住人をどれだけ減らすか」という取り組みをすることが大事だとは思うんですが、私の考え方は間違ってるんでしょうかね・・・。
尤もコロナに限らず夜の街でも本番行為するケース(隠語)は性病が拡散される要因ですから、縮小に向かうに越したことはありません。
では、具体的に夜の街の縮小に向かう為には何が必要でしょうか。その政策を3つ挙げてみたいと思います。

🈩風営法の廃止

まず最初に必要なのは風営法の廃止ですね。
風営法は「本来違法な売春行為を部分的に合法化させたもの」とも言えるわけで、これまで逮捕された裏業者は「売春の疑いで逮捕」じゃなくて「風営法違反の疑いで逮捕されました」って報道されません?
要は「どんな理由を問わず売春はダメだよ」で良いのです。
とはいえ、今回のコロナ報道では「本番行為のないキャバクラもお咎めの対象」であることから、じゃあキャバクラを縮小に向かわせるにはこれだけじゃ足りないってことになる。もっと言うと、風営法廃止して売春禁止で一律したところで、アンダーグラウンド化が進むだけなので、これだけでは不十分だということですね。

🈔通常社会への参画に向けたキャリアデザイン支援

かつて夜の街の経営者だった人の更生記事を読んだことがありますが、なんでも昔と違い、最近夜の街の住人になってしまう女性は真面目な人が多いのだそうです。
夜の街が一種の貧困ビジネスとして成立している面が大きく、働く側も奨学金(という名の教育ローン)問題を抱えてたりしていて、これは日本の大きな闇の部分と言わざるを得ません。
山本太郎は高等教育の無償化はかねてから主張していたのですが、夜の街の住人を減らす(主に予防面)という意味でも必要な政策と言えそうです。
そのうえでキャリア支援としてライフプラン設計やキャリアデザイン設計の仕方を行政側がバックアップする必要があるんじゃないかなとは考えるのですね。
尤も、これは付き合いの長いTwitter相互(いま私に投資の銘柄を探してきてくれてる人)曰く「無理でしょ」で一蹴されました。
夜の街の住人になってしまう人の特徴として、お金の稼ぎ方だけでなく、お金の使い方にも問題がある人が多いようなので、根本的にお金の勉強というのも必要になるかもしれません(これはパチスロ常連客にも言えます)。

🈪一般職業の賃金アップと企業の地方分散

群馬県の太田市という都市を知っていますか?
東武伊勢崎線で行くと北口にスバルの大きな工場がある駅、太田駅。
この駅の南口を一歩降りると地方の惨状を垣間見ることができます。もうメインストリートがその手の店ばかりで、かつ麻薬だかなんだかの家宅捜索現場も見たことがあるくらいには治安が悪いです。とてもじゃないですが夜は一人で歩けないですね。
夜の街からの更生が楽ではない要素としては、やっぱり社会的な要因は確かにあります。私自身も多摩に越す前は久喜市(埼玉県北部)に生活していたのですが、仕事が無いんですわ・・・。
東京と違い、地方の仕事の無さと賃金の安さは半端じゃないです。
まず地方の場合、性別毎に就ける仕事は次のように制限されます。

男性:営業、工場、ドライバー、警備員、とび職、販売、介護
女性:保育、看護、介護、工場、販売、清掃

事務は人気職のため外しましたが、まぁ基本的に地方では事務=女性の仕事です。あと楽そうなイメージがあるので、低賃金でも人気はめっちゃ高いです。
で、実際上に並べてみた男女別の就ける職業を見ても、まぁすべからく賃金安くて不人気労働ばかり。その中でキャバクラの賃金(?)って高いわけです。少なくとも時間当たりの単価で見ればね。だから案外地方都市ってキャバクラ多いですよ、宇都宮とか・・・。
だから「明日から一般企業で頑張ってね(^v^)」と言っても「無理でしょ」
ってことになっちゃうわけです。都会のホワイトカラー職ならいざ知らず、地方で就ける職業の自由度の低さと賃金の安さは、正直かなり辛い。
そこでデータセンターなど『東京じゃなくても回せるITの仕事』はテレワークの普及と同時に、どんどん地方に回してってしまったほうが良いです。東京一極集中は国防上でもマイナスなのはコロナでわかってきたと思いますし。

加えて賃金も向上しないと簡単には夜の街から抜けられないと思われ、かつて反対の立場だった最低時給1500円も、こうした面から考えると行政アシストで促進した方が良さそうです。
まぁコロナで夜の街っていう触れ込みは単に「叩きやすい対象見つけてるだけ」だと思いますし、実際に検査に検査を重ねたら、エッセンシャルワーカーの中に大量の感染者が見つかると思います。夜の街の客は昼働いてる人間が多いので(そして満員電車に乗って通勤する・・・)
夜の街の住人を減らす3つの政策は半分冗談でもありますが、行政側の「夜の街がいけないってわかってなんで放置するの?」という疑問として、この3つの政策を敢えて言ってみます。
まぁ感染は再び拡大し、東京都の日当たり3桁行く日も遠くないかもしれません。

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