一度折れると折れやすいもの
パニック障害(不安障害)を発症してから。そして鬱病を併発してから。
普通に考えれば寝て起きれば治りそうな心の疲れが、深く考えなくても良いはずの苦しみが、いつまで経っても癒えないことがあります。
というかそんなことばっかりですわ。
癒えないどころか些細なことがその傷口に追い打ちをかけ、抉ってくることも沢山あります。
そして、また疲れて、抉られて、疲れて、抉られて。
それを繰り返すようになります。
薬でいったん疲れの原因を考えないようにして、治療の隙を作っているはずなのに、どうも私は治療を受けるのが下手なようで、去年までは寛解に近づいていたはずの心はまたまたぐちゃっと傷口が広がりました。
一度折れた骨はまた折れやすい。
一度折れた心はまた折れやすい。
打たれて強くなるのは鉄くらい。
これは、そういうことでしょうか。
インターネットには沢山の心が疲れてしまった人がいますね。
疲れているのに人生を歩き続けなきゃいけないの大変だよね。
今は落ち着いていても、またいつ傷口が開くかと怯えるよね。怖いよね。
どうすれば楽になれるのか知りたいよね。
なんて、わかったようなことを書いてしまい申し訳ありません。
「現時点で自分には向いていないだろうな」と思う治療法があります。
それは当事者同士で会話するという方法。
ピアサポートと呼ばれるやつです。
理由は単純で、会話が苦手だからです。
幼い頃よりもだいぶ改善されたとは言え、他人に自分の事を「話す」という行為は、私にとって酷く難易度が高い。
精神疾患の患者同士となると当然自分の病状について説明する必要が出てくることでしょう。
しかし、初めの頃はお医者様にすら自分の事を話すのに大変なストレスを覚えていた私が専門家ではない方とそういった会話が可能なのか、と言われたら超高確率で不可能です。
だいぶ前の事ですが、一度、試しにこころの健康相談統一ダイヤルに電話をしたことがありました。電話なら、相手と直接対面していないのなら、今後会う予定もない相手なら、もしかしたら会話できるのではないかと思ってのことでしたが、結論から申し上げますと無理でした。
電話口の方は優しくゆっくりとした口調で私の話を促してくださいましたが、私は相手の声が聞こえてきた途端に「他人にこんなこと話してどうするんだ」「もっと苦しんでいる人がいる中私が相談だなんて甘えているんじゃないか」という思いと緊張に支配され、喉が閉まったような感覚になり、ろくな会話が出来ませんでした。
あの時はお電話口様の貴重な仕事時間を奪ってしまい申し訳ありませんでした。
電話口の相手でもそうなのだから、そもそも苦手な対人での会話ともなれば、輪をかけて不可能でしょう。
※健康相談統一ダイヤルの方とピアサポーターの方はまたスタンスが違うことも分かっておりますが、そもそもの会話の問題としてです。
予めここのnoteに書いてあるようなことを全て伝えている相手であればまた話は変わってくるのかもしれませんが、そんなことは出来ようがありませんし。
心を開いている相手に話すのとはわけが違います。
これ、1から100まで私が悪いのであって、ピアサポートや電話相談という方法に意味が無いと思っているという話ではありませんのであしからず。
対人場面で警戒心が非常に高くなりやすく恐怖を感じやすいため、他者との繋がりが希薄になりやすい(……と、病院で行った心理検査の報告書に書いてありました)「私個人」に合わない気がするという話です。
↓場面緘黙について
とは言え、人間が一人では生きていけないのは当たり前の話ですし、私も人間が嫌いだ! とかそういう話でもありません(むしろ他者と繋がりは持ちたいのですが)。
話を戻しますが。
カウンセリングにしろピアサポートにしろ、こういったことが存在するという事は、薬物療法だけで精神疾患を寛解させるのはとても難しいのでしょうね。
私は現在、殆ど薬物療法のみで治療を継続しています。
たぶん私の精神疾患が長引いている原因はここにあると思います。
精神療法があまり出来ていない、うまくいっていない。
もしかしたら、入院を勧められている理由のひとつにもなっているのかもしれない。ずっと一人暮らし(要するにいざという時に見張ってくれる相手がいない)ということだけが理由だと思っていたのですが……。
それには私自身の努力、他人と会話することから逃げないとか、そういうことが重要だとは思うのですが、出来ていない。こりゃ自業自得ですわ。
中学卒業してからだいぶ改善したと思ったんだけどな、コミュニケーション能力。
治したいなら努力しなきゃなあ。
うじうじ考えずに試しにトライしてみるというのも一つの手ですよねきっと。
この件についてはもう少し真面目に考えようと思います。
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