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読んだことのある、おすすめ小説30選

夢をかなえるゾウ

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過去にドラマ化もされた水野敬也のベストセラー自己啓発系小説。少し変わったゾウの神様がさまざまな願いをかなえてくれる…わけではなく、冴えない自分を変えるために様々な助言を与えてくれます。啓蒙書のエッセンスが入った堅苦しくないゾウと僕の物語。

「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」
ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。 成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。
夢をなくした“僕”と史上最悪の“師匠”が繰り広げる、「笑って」「泣けて」「ためになる」実用エンタテインメント小説。

コンビニ人間

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コンビニバイトを通して人間の生き方を問いかける第155回芥川賞受賞作品。歴代の芥川賞受賞作の中でもトップクラスの読みやすさで万人におすすめできる内容です。「普通」になれない主人公のリアルな悩みに共感できる人も多いはず。

36歳未婚女性、古倉恵子。 大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。 これまで彼氏なし。 オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、 変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。 日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、 清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、 毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。 仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、 完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、 私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。

羊と鋼の森

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ピアノ調律師に憧れる主人公の成長を描いた宮下奈都の代表作。温かい雰囲気と爽やかな筆致が特徴の作品です。文学としての評価も高く、読んでいて心地の良い文章とでも言うのでしょうか、そういった部分でも作者の才能が光る一作です。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていく―。一人の青年が成長する姿を温かく静謐な筆致で描いた感動作。

星の王子さま

人それぞれに大切なものがありそれはベクトルが全部違うということを教えてくれる

窓ぎわのトットちゃん

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子どもと一緒に読みたい小説として真っ先に挙げられる黒柳徹子の自伝的小説。トットちゃんと先生、周りの子供たちが織り成す少し変わった日常の物語。教育とはどうあるべきかを深く考えさせられます。

「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」小林先生のこの言葉は、トットちゃんの心の中に、大いなる自信をあたえてくれました――。トモエ学園の、子どもたちの心をつかんだユニークな教育の実際と、そこに学ぶ子どもたちのすがたをえがいた感動の名作『窓ぎわのトットちゃん』を子どもたち自身におくります。

夜のピクニック

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どこか気恥ずかしさを感じる青春時代のかけがえのない一瞬を真っ直ぐに、素直に書き綴った青春小説。あの時、エネルギーにあふれ様々な葛藤を抱えながらもはっきりと輝いて見えた学生時代に戻りたくなるようなノスタルジーを感じる作品。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

三国志

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日本でも有名な中国の三国時代を描いた北方謙三の長編歴史小説。史実に沿って戦乱の時代と英雄たちの活躍が描かれます。物語としても読みやすくまとまっているので三国志の有名な武将はなんとなく知ってるという方の入門書としてもおすすめ。

時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。姓は劉、名は備、字は玄徳。その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第一巻。

社会人大学人見知り学部卒業見込み

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ノンフィクション小説は、事実を元に書かれているので、小説好きな方には苦手な方もいるかもしれません。しかし、実体験に基づいた話は作者の思いや考えをより理解しやすいので、通常の小説とは違った面白さがあります。

ノンフィクション小説にも伝記に近いものや、自己啓発に近い内容などジャンルは多岐に渡ります。特に将来を考える大学生の方や、様々な経験を積んできた社会人の方におすすめのジャンルです。

こころ

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心理小説とはフランスで誕生した小説ジャンル。作中人物の心理の動きに焦点を当てその観察・分析を主眼とする小説のことを指します。日本の作品では夏目漱石の「こころ」や夏樹静子の「遥かな坂」などがあります。

火花

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面白い小説を読みたいという方は、芥川賞を受賞した作品から選ぶのもおすすめです。芥川賞は80年以上の歴史を持つ名誉ある賞で、受賞をきっかけに一気に有名になった作品も数多くあります。

人間失格

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話題の人気作品を読みたいと思っている方はベストセラー本から選ぶのがおすすめです。一般的には10万部以上売れるとベストセラーと言われることがほとんど。多くの人が手に取る作品はそれなり理由があるはずです。

わたしを離さないで

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2017年、ノーベル文学賞を受賞したことでも記憶が新しいカズオ・イシグロさん。『わたしを離さないで』は、日本でもドラマ化されたのでご存知の方も多いのではないでしょうか?ヘールシャムという施設で日々を送る「提供者」と「介護人」。中盤以降この施設の真相が明らかになりますが、温度を伴わないどこまでも淡々とした語り口がこの物語の衝撃を物語っています。

シャーロック・ホームズシリーズ

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シャーロック・ホームズとは、イギリスの小説家アーサー・コナン・ドイルによって生み出された名探偵。
ミステリー好きであれば知らない人はいないほど有名なのですが、意外と作品を読んだことがないという方が多いのも事実。シャーロックホームズに小学生の時にハマったのでいずれ記事にしたいと思います。

スクラップ・アンド・ビルド

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超高齢化社会と介護問題をコミカルに扱った作品

この作品を執筆した羽田圭介はメディアへの露出がほかの作家と比べても多いため、ご存知の方もおられるかもしれません。当作品は筆者の人柄が強く反映されているようにも思える、全体的にニヒリズムな気風が漂った小説です。「早く死にたい」と口癖のようにこぼす祖父と、転職活動を通して自分の再構築を図る主人公に焦点を当てて描かれています。作品を読み切って初めて「スクラップ・アンド・ビルド」の意味がわかる内容なので、最終ページまで熟読しましょう。

蹴りたい背中

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若き女性の芥川賞作家が紡いだ渾身の一作!

こちらは当時19歳の女性作家が執筆して、史上最年少での芥川賞受賞を果たした作品です。19歳の少女が執筆したこの作品は、歴代芥川賞作品の中でも特に甘酸っぱく、そして懐かしさを感じることのできる作品です。思春期の何とも言い難い感情を彩り鮮やかな文章で描かれており、女子高生の主人公の繊細な感情が頭に滑らかに入り込んでくる作品として好評を博しています。学生さんにとっても手に取りやすいイチオシの青春文学作品です!

死者の奢り・飼育

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東京大学卒の筆者が送る黒人兵との残酷物語

1958年に発表されて話題となった、古き良き純文学作品です。筆者の大江健三郎は現代の作家にも多大な影響を与えており、この作品のほかにも「芽むしり仔撃ち」「個人的な体験」などの大型タイトルも執筆しています。この作品は戦時中が舞台となっており、墜落してきた飛行機の中の黒人兵を子供たちが「飼う」という設定で紡がれています。物語全般において人間の美しさと残酷さが絶妙なバランスで描写されており、ラストでは思わずハッとさせられる物語構成です。

土の中の子供

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虐待体験からの再起を図る主人公の物語

当作品の筆者はかつて「教団X」という作品で直木賞も受賞している名うての小説家です。当作品は重たい内容でありながら、表現が凝っておらずストレートなので文学ビギナーの方でもスラスラと読むことができます。当作品は27歳のタクシードライバーである主人公の語りから始まり、主人公が自らの壮絶な被虐待体験から「暴力」と「自分」との向き合い方を見つめ直し変容させていく過程が描写されています。残酷ですが考えさせられる物語なので要チェックです

苦役列車

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筆者がモデルになっている作品!

お金もない・地位も低い・だけどプライドは高いダメ主人公の陰湿で地を這うような生活をリアルに描いているこの作品は、人間の歪んだ精神性を緻密に描写した衝撃作としても評価されています。筆者が「私小説」と公言している通り、これは筆者自身を題材にしている作品であり、記者会見時は作者の語りも含めて非常に話題となりました。ダメ人間だけどどこか憎めない主人公も魅力的な要素の一つです。

限りなく透明に近いブルー

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リアルかつ幻想的に描かれている作品

この作品は沖縄の米軍基地付近で生活する不健全な若者たちを描いた作品です。「ドラッグ・性行為・乱交・退廃」に溺れる「最近の若者」の生態を描いたセンセーショナルな作品なので、受賞当時は一部で賛否が分かれました。テーマとしてはお世辞にも綺麗なものではありませんが、現代における若者の歪な実態・価値観を克明に描いた作品であり、読んだ者に普段異常なものとして隔離していた現実を突きつけるパワーを持った名作でもあります。

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突然自分の名前を喪失してしまった男の物語

筆者の「安部公房」は文学界では超がつくほど著名な作家であり、三島由紀夫などと並べて第二次世界大戦後の代表作家として知られています。当作品では、主人公が突然自分の名前を失くすというシュルレアリスム的な出来事が鮮やかに描かれています。1度読んだだけでは理解できない部分もあるかもしれませんが、より詳しく文学作品にフォーカスしていきたい方は是非一度チャレンジしてみてください。一部哲学的な要素もあるので、じっくり理解しながら読んでいくのがおすすめです。

14歳

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千原ジュニアさんは、中高一貫教育の私立中学に進学し、中学で引きこもりになり、先にNSC(吉本総合芸能学院)に入学していた兄の千原せいじさんに半ば強引に誘われNSCに入学。高校は1日も行かず、2カ月で退学しています。

 元引きこもり当事者としてコメントを求められた千原ジュニアさんは、「14歳から15歳までひきこもってました」と引きこもりから芸人になる自らの引きこもり体験記。

「しんどい感情を抱きながら、その部屋にずっといた」

三毛猫ホームズシリーズ

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赤川次郎が描く1970年代から続くユーモアミステリーの代表作、それが「三毛猫ホームズ」シリーズです。血が苦手な刑事・片山と三毛猫・ホームズの名推理を中心に、気軽に楽しめるミステリーとして長きにわたり人気を得ています。オススメは三毛猫ホームズの推理。

名探偵の掟

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東野圭吾の名を世に知らしめた作品である。ドラマ化されるという本書。つまらないわけがない。本格ミステリーファンを困惑させ、熱狂させた本書。作者のミステリーへの真摯な態度であり、決して皮肉やパロディだけではないのは読んだら一目瞭然。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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言わずと知れる村上春樹の作品。発売日には長蛇の列ができ、作中に出てくるピアノ曲のCDが売り切れるなどの盛り上がりを見せた2013年の長編作品です。学生時代に仲のよかった友人たちと絶縁状態の主人公多崎つくるが、現在の恋人の提案で昔の友人と対面し過去を辿っていく物語です。村上春樹の1作目の長編小説で、ジャズ喫茶を経営していた当時、神宮球場でヤクルト対広島戦を観戦していて突然小説を書こうと思い立って、約か月かけて完成させたそうです。

チーズはどこへ消えた?

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この小さな本が世界のビジネスマンを変えてゆく! 迷路のなかに住む、2匹のネズミと2人の小人。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見する。チーズは、ただの食べ物ではなく、人...

蟹工船

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カムチャツカ沖。蟹を採り、船上で缶詰に加工する蟹工船「博光丸」では、出稼ぎ労働者たちが劣悪な環境の中、安い賃金で酷使されていた。監督の浅川は彼らを人間扱いしない。過労と栄養失調で命を落とす者も続出した。そんな中、労働者の一人、新庄は船から脱出し、幸運にもロシア船に救助される。そこで全く別の世界を目にした新庄は、蟹工船に戻りみんなにいまの状況に甘んじてはいけないと一斉蜂起をけしかける。

だから私は嫌われる

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ホント、この国の現状には呆れるね。今度ばかりは、オイラ、腹を括ってガンガン言っちゃうよ。一億平等幻想、自由のハキチガエ、醜い拝金主義…。一体、いつから日本はこんな国に成り下がったんだい? まずなにより自分の身の程を知れってえの。毒舌爽やか、欲ボケした現代社会をメッタ斬り。一読、溜飲が下がること請け合いの必殺たけし節、絶好調。好評シリーズ第一弾。

鹿男あをによし


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日本の小説家・万城目学のファンタジー小説である。 奈良の女子高に赴任した教師が奈良公園の鹿に命を受け、日本の滅亡を防ぐために奮闘する物語。 タイトルの「あをによし(青丹よし)」は「奈良」につく枕詞。

老人と海

ノーベル文学賞を受賞したことでも名高いアーネスト・ヘミングウェイ。彼の代表作である『老人と海』をご存知でしょうか。自然と戦う人間の姿を描ききった名作として知られ、映画や漫画にもなっています。 

舞台はキューバ・コヒマル。この土地に住む漁師のサンチャゴ老人は、84日間も不漁が続いていました。彼は今日こそは大きな獲物を捕まえてみせると、早朝の海に漕ぎ出します。その途中で巨大なカジキと遭遇し、戦いを始めますが……。

ファウスト

若きウェルテルの悩み

『若きウェルテルの悩み』(わかきウェルテルのなやみ、ドイツ語: Die Leiden des jungen Werthers)は、1774年に刊行されたヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテによる書簡体小説。 青年ウェルテルが婚約者のいる女性シャルロッテに恋をし、叶わぬ思いに絶望して自殺するまでを描いている

ライ麦畑で捕まえて

高校を放校となった17歳の少年ホールデン・コールフィールドがクリスマス前のニューヨークの街をめぐる物語。 口語的な文体で社会の欺瞞に対し鬱屈を投げかける内容は時代を超えて若者の共感を呼び、青春小説の古典的名作として世界中で読み継がれている。

異邦人

「異邦人」の意味 ”異邦人”という単語の辞書的な意味は「外国人・異国人」です。 外国人は、文化が違う国の人なので、常識や感覚がその国の人とは異なる場合があります。

ファウスト

無限の探究精神をもったファウストは,あらゆる学問にも満足せず,悪魔メフィストフェレスと契約を結び,宇宙の神秘を探り人生を味わいつくして,「ある瞬間に向って,とどまれ,お前はいかにも美しい」と言いうるなら,魂を引替えにしてもよいとした。第1部は純真な乙女グレートヒェンとの恋と赤子殺しの罪による彼女の刑死をもって終る。第2部では大世界に乗出したファウストがさまざまな苦難を経て現世的な国家経営に満足を得て魂の救済も得る。ゲーテの思想と文学が混然と集約された代表作で,世界文学史上の傑作

変身

外交販売員のグレーゴルは、目覚めると巨大な害虫に変身していた。
職業柄、多忙で不摂生な生活を続けているせいで、気が動転しているのかと考える。だが夢でも幻覚でもなく、確かに彼は害虫に変身していた。その姿を見た家族は恐怖と混乱に包まれる。それ以降、自室に隔離され、唯一幼い妹だけが、食事を届けたり部屋を掃除してくれていた。
ある時、母が唐突にグレーゴルの姿を目にし、パニックで気絶する。事態を悪く捉えた父はリンゴを投げつけ、グレーゴルは大怪我を負った。その後も、良かれと思った行動が仇となり、グレーゴルは心身ともに消耗していく。
家族の方もグレーゴルの存在によって疲弊していく。痺れを切らした家族は、グレーゴルの追放を決心する。だがその頃には既に、グレーゴルは怪我と飢えによって死んでいた。
グレーゴルが死んだことで、家族は新たな生活の希望を見出すのだった。

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