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#ファンタジー小説

白梅

白梅

「しらうめ?何それ」

「しらうめさ、ま、じゃ。白梅様。この町を守る御神木じゃ」

煙を吐きながらじいちゃんは言った。

「昔はわしも白梅様と話せたんじゃがのう…」

「今はしらうめとお話できないの?」

「まだ若かった隣のじいさんと、近所の悪ガキを川に流そうとしてサツに世話んなったり、そこらのばあさん騙して金せびろうとしたりしてたら、いつの間にか声すら聞こえんようになっとったな」

かっかっ、と

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森のケーキ屋さん【ヘーゼル】

森のケーキ屋さん【ヘーゼル】

オレンジ色の光が窓から差し込み、テーブルが影を作った。空になったグラスとお皿を引き上げ、こぼれていたカスを拭き取る。ティータイムが過ぎると、店内はがら空きになった。

ようやく一息つける。と、ミルクティーを入れていると、ドアのベルが鳴った。

「いらっしゃいませー。あ、ヘーゼル」

「こんにちは〜、あ、もうこんばんは かな?」

きょろきょろしながら入ってきたのは、リスのヘーゼルだった。誰もいな

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