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成果を出したい人のためのLP改善(2)~ユーザが探しているのは何か

LPは見てもらうためにも検索クエリ(ワード)の解析は大事

こんにちは。シナジーマーケティング デジタルマーケティンググループのTANAKAです。調べるのが大好きで、気になるとできる限り調べます。

早速、本題です。
以下、LPをランディングページと表現します。

第2回は(第3回があるかどうかは不明です)「ランディングページは作った!でもコレ、見てもらえてるのかな?そもそもユーザーはどんな検索クエリでページを訪問してるの?」という悩みを解決する方法についてです。

なぜ、ユーザーがどんな「検索クエリ(ワード)」でランディングページを訪れているのかを知る必要があるのでしょう?
それには、以下の3つの理由が挙げられます。

(1)クリック数が多い検索クエリ(ワード)を確認すれば「ユーザーが何を探してページにたどり着いたのか」を知ることができる。

(2)狙ったターゲットに対してアプローチできているか確認できる。

(3)コンテンツマーケティングやWeb広告施策を実施しやすくなる。

では、具体的に何から行うと良いのでしょうか。
やっておきたいのは「Google Search Console」の登録※です。
ページを訪れるユーザーが何を求めているのか、Google Search Console(グーグル サーチコンソール)というツールを使うことで把握できるからです。

「Google Search Console」の登録をすると、ランディングページのみならずページが設置されているサイト全体(同一ドメイン)について非常に多くの情報を得られます。ページの改善だけでなく、広告施策についても活用できます。
また、Googleアナリティクス4との連携も可能で、Googleアナリティクス4のダッシュボードで、クエリやGoogleオーガニック検索レポートを確認できるようになります。
まだ使っていない方は、ぜひこの機会に始めてみましょう。

※「ツールの使い方」という観点では書いていないので、データの確認方法にフォーカスした内容になります。その点はご了承ください。
Google Search Consoleの登録から始めたい方は「サーチコンソール 登録」などで検索すると多くの情報がヒットします。登録方法や使用方法の動画も多数公開されていますので、ご自分に合うものを選んで参考になさってみてくださいね。(画面キャプチャは2023年9月28日時点のものです)



01.どんな検索クエリ(ワード)でページを訪問しているのか知ろう

ここからはGoogle Search Consoleに登録が終わっている前提でサクサク進めていきます。
Google Search Consoleを開くと、左側にこのようなメニューが見えます。「検索パフォーマンス」の下にある「検索結果」を選択しましょう。

Google Search Consoleのメニューの一部
Google Search Consoleのメニューで「検索結果」をクリック


するとページ内でメニューの右上あたりに「検索パフォーマンス」というタイトルが表示され、その下に「検索タイプ」「日付」が表示されます。
「日付」の右側に「+  新規」と表示されていますので、+(プラス)をクリックしましょう。

「検索結果のパフォーマンス」右下の+をクリック
「検索結果のパフォーマンス」右下の+をクリック

すると以下のように選択肢が表示されますので「ページ」を選びます。

+をクリックすると出てくるメニューの上から2番めの「ページ」を選ぶ


「ページ」を選択すると以下のようにURLを入力するボックスが表示されますので、ランディングページのURLを入力しましょう。
(「次を含むURL」の部分は、特に指定なければこのままで大丈夫です)

Google Search Consoleで特定のページを見たい時は、ページをクリックするとふわっと出てくるこのボックスでURLを入力します。
「ページ」をクリックするとボックスがふわっと出てくる

上記のボックスでURLを入力した後、右下にある「適用」をクリックします。すると以下のような画面に変わります。
上部には折れ線グラフが表示され、下部には「クエリ」という見出しの直下にユーザーが入力しているワードの組み合わせ(クエリ)が表示されます。

同じ行の右端に、その「クエリ」が何回クリックされたのかを示す「クリック数」やGoogle検索結果ページに何回掲載されたのかを示す「表示回数」が表示されますので、状況を確認することができます。

Google Search Consoleの上部の折れ線グラフ部分と下部のクエリなどを表示している部分。
日付が並んでいるエリアには実際は折れ線グラフが表示され、その下にクエリやクリック数、表示回数が表示されるエリアがある。クエリ、ページ、国、デバイス、検索での見え方、日付と並んでいる箇所はクリックでき、切り替えてデータを確認できる


02.検索クエリ(ワード)のクリック数・表示回数と平均掲載順位もチェック!

上の図では隠れていますが、左上に「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」を掲載している箇所があります。
何もしなければこんな感じで見えます。(数値は隠しています)

Google Search Consoleの折れ線グラフ上部。デフォルトではこのような状態で数値が入っています。
「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」には数値が表示される


一番右側にある「平均掲載順位」という文字の左側、黄色で囲んでいる部分にチェックを入れてみましょう。ボックスがオレンジ色に変化し、下部のクエリが表示されている部分に平均掲載順位も表示されるようになります。

Google Search Consoleの折れ線グラフ上部。平均掲載順位にチェックを入れると、平均掲載順位表示部分がオレンジ色に変化します。
平均掲載順位も一緒に確認したい場合は黄色で囲んでいるところをチェック


確認すると、こんな感じで平均掲載順位の列ができているのがわかります。

一番右端に平均掲載順位が表示されるようになる

検索クエリごとに、クリック数・表示回数・平均掲載順位を確認できるので、ランディングページがどの位置にいるのかを確認できます。


03.狙った検索クエリ(ワード)で獲得できていた場合

狙っている検索クエリ(ワード)でのクリック数が多いと、平均掲載順位も上がります。
つまり、検索結果に表示されるタイトルやディスクリプションがユーザーの探している内容とマッチしているということです。
この状態は、想定しているターゲットにランディングページがヒットしている可能性が高いので、Googleアナリティクス4でエンゲージメント行動やコンバージョン率についても確認してみましょう。
コンバージョンにつながっていれば、そのまま対策を続けていきましょう。


04.狙った検索クエリ(ワード)で獲得できていない場合

この場合、2つのケースが生じると考えられます。それぞれにおける対策をご紹介いたします。

A. 表示回数もクリック数も少ない

対策している検索クエリ(ワード)で表示回数・クリック数のいずれも少ないという場合に考えられるのは以下のいずれかです。

① ランディングページの「タイトルタグ」と「ディスクリプション」が最適化されていない、あるいは入れ忘れているということもあります。

②対策している検索クエリ(ワード)の検索ボリュームが低く、あまり検索されていない。

オススメ改善ポイントとしては、 ①とも関連しますがページの概要を示す「構造化データ」を正しく入れることも大切です。例えば商品であれば価格情報なども入れられます。検索エンジンにアプローチできる情報になりますので、表示回数にもプラスに働きます。

B. 表示回数は多いけどクリック数が少ない

対策している検索クエリ(ワード)で、表示回数は多いのにクリック数が少ない場合に考えられるのは以下のいずれかです。

① ランディングページのタイトルタグとディスクリプションが最適化されていない。

②対策している検索クエリ(ワード)がビッグワードすぎる。


検索クエリ(ワード)とタイトルタグがマッチして検索結果に表示されても、ディスクリプションの内容が合っていなければクリックされません。

◯ クリックされやすく、ランディングページの内容がわかりやすいディスクリプションに変更する。
◯ 第1回で示した、ヒートマップツールを用いてユーザーが興味を持っている「熟読ゾーン」に存在するワードで対策を強化する。

これらをぜひ試してみてください。

ビッグワードの場合は、同じ検索クエリでの対策をし続けても順位が上がりづらいので、その周辺に存在している「クリック数・表示回数ともに多めでユーザが興味を持っている二番手の検索クエリ(ワード)」での対策を考えると効果につながりやすいですよ。


05.その他にどこを見る?オススメの対策は?

その他にGoogle Search Console(グーグル サーチコンソール)でオススメの対策は、「デバイス」でユーザーの動きを確認することです。
「スマートフォンで見てる人が圧倒的に多い」ということが分かれば、スマートフォンで見やすいサイトのUI改善やコンテンツレイアウトの変更を行うことが有効に働くでしょう。

また、時々あるのが「想定外の検索クエリ(ワード)で訪問されているのに、表示回数もクリック率も数値高めで、コンバージョンに貢献している」というケースです。
この場合、ランディングページ内のコンテンツをその想定外の検索クエリ(ワード)に寄せて調整するという対策はアリです。
検索クエリ(ワード)の内容がゴールへの最短ルートとして有効なら「既にユーザーが多く訪問している検索クエリ(ワード)」での対策になるので効果も出やすいです。

既に集客につながっている検索クエリ(ワード)で対策を強化する
近道があるなら近道を行こう

実際にこんなことがありました

ランディングページではなく記事コンテンツであったことです。
コンバージョンにつながっているが、想定外の検索クエリ(ワード)での訪問が多いページがありました。
そこで、ユーザーを獲得している検索クエリ(ワード)に合わせて、記事コンテンツの内容を加筆修正したところ、修正1ヶ月後あたりからサイト内のランディングページとして順位が急上昇し始めました。
現時点で6ヶ月以上に渡り「貢献度の高いページ」として評価され、コンバージョン率も対策前と後では2.2倍近い上昇が見られています。
わりと早いタイミングで変化が見え始めたのは、前述のように「既にユーザーが多く訪問している検索クエリ(ワード)」で対策を行ったことにあると推測しています。


まとめ

Google Search Console(グーグル サーチコンソール)を使ったランディングページ改善についてお伝えいたしました。どれも今日からすぐ実行できます。データに基づいた戦略的な改善を進めていきましょう。

<おまけ>
「Google Search Console…使いたいけど権限などの問題で難しい。」という方も中にはいらっしゃるかもしれません。
そのような方には「Keyword Surfer(キーワードサーファー)」というGoogle Chromeの拡張機能をオススメいたします。Chrome上でしか使えないのですが、検索ワードや関連するキーワードの月間検索ボリュームを知ることができ、ランディングページの改善にも活用できます。
インストールも使い方もとても簡単です。使い方について紹介されているページや動画が多くあるようですので、気になる方は「キーワードサーファー」で検索してみてくださいね。


シナジーマーケティングは、データに基づいたランディングページやサイトの制作・改善を得意としています。今回のような検索クエリ(ワード)での対策についてもデザイン・ライティングなども含めたご提案と実践を行っています。業界別にさまざまな知見を持ち、画期的な戦略を提案できるメンバーが揃っています。小さなご相談からでも、ぜひお気軽にお寄せください。

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田中あけみ 占いが得意なWebプロデューサー。自動車・エネルギー・医療・化粧品・不動産・保険・ITなど様々な業界のサイト制作・運用支援に従事してまいりました。サイト分析、分析データを元にしたUI改善、デザイン提案、ライティング、開発と複数の領域を横断したプロデュース・制作業務を得意としております。YMAA(薬機法医療法 広告遵守個人認証)も取得済です。

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