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【読書メモ】『対話型ファシリテーションの手ほどき』あなたの対話を劇的に変える、たった1つのコツ

「愛情があればわかりあえるはず」。
そう思っていませんか?
けれどそれが実は、あなたのコミュニケーション技術が足りていないだけだったら?

こんにちは! ひかりです。
今日は、読了した本『対話型ファシリテーションの手ほどき』の読書メモです。

日本と海外の両方での援助に取り組むNPO法人『ムラのミライ』の代表理事による、対話術についての本です。

人から「すごくいい本だった!」とおすすめされて手に取りました。
けれど、いざネット注文して届いてみると、どちらかというと薄い冊子のような見た目。
「本当にそんな有益なことが書かれてるんだろうか…?」と、半信半疑に読み始めてみたのですが…。

なんとですね、すごく大事なことがぎゅぎゅっと詰まっていました。

「私たち団体で使われているコミュニケーション技法を、皆さんが日常のコミュニケーションに役立てられるヒントになればと、そのあたりのエッセンスを紹介したい」

その言葉の通り、めちゃめちゃ役に立つ考え方が載っていました。

人とのコミュニケーションが上手くいかないつらさ。
そんな気持ちを抱えている人に、大きな気づきを与えてくれます。

たったひとつのコツで、コミュニケーションが変わる

ポイントはたったひとつ。
人にものを尋ねるとき、「なぜ?」「どうして?」と質問しないこと。
これだけです。

著者の中田豊一さんいわく、「人は、自分の失敗や悩みについてなぜと言われると、言い訳がましいことを答えてしまう」ということです。

そして「どうでしたか?」という質問は、尋ねる方は気軽に尋ねられる。けれど、答える方には手間のかかる面倒な質問だ。相手を戸惑わせたり、確信のない答えを強要する可能性が高いため、良くない質問の典型と言える、とも述べています。

それに対して、「いつ」「何」「誰が」「どこで」の質問は、事実を尋ねるもの。
こちらを繰り返すことで当事者性が増し、対話が進み、相手に気づきを促したりできる。
質問をしていくなら、後者のほうが良い質問である、ということです。

「なぜそれをしたんですか?」「調子はどうですか?」
どちらも普段、何気なく使っている問いかけだと思います。
けれど、実は聞いている自分は楽をして、答えさせるほうには考えさせる面倒な質問。だから、相手は面倒くささから適当にでっち上げたり、都合のいいように答えを作る…。

考えもしなかった視点に、目からウロコでした。

「それはあくまで援助の場だからでしょ? 日常生活にそこまでいらなくない?」という気持ちもわくかもしれません。
もちろん、そういう面もあるでしょう。
けれど、コミュニケーションへの姿勢は、あらゆる場面で影響を及ぼします。
実際、中田さんは、この対話術を訓練するにつれて、ものの見方や他者への接し方まで変わってきたと言います。

まとめ

人に尋ねるときは、「なぜ?」「どうして」を止めてみる。
これだけで、対話が深まっていく率が上がる。

わずか122ページのムック本ながら、ものすごく深いヒントが詰まっている本でした!
実際に本を手に取ると、さらに細かい具体例やヒントを得ることができます。

・対話術に興味がある。
・コミュニケーションに悩んでる。
・押しつけでない、もっと相手の気づきを促せるような対話をしたい…。

そんな思いを持っている人たちに、強くおすすめします!!

すぐにできることなので、私も訓練を始めてみました。
メモに書いて壁に貼り、仕事中のちょっとした会話の中で使ってみるようにしてます。

読んでくださってありがとうございました!

(メモ:スマホとポメラ…44分)

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