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映画好きが考えた自己紹介で使える"丁度いい"映画。

わたしは映画が好きである。
やっぱりハリウッド映画がいちばんだが、ジャンルや製作者にこだわらず、とりあえず何でも試す口である。(最近イランとかの中東映画が結構面白いですよ)

もちろんそんなわたしは、趣味と聞かれれば「映画鑑賞」と答える。

だが…某有名就活サイトや某有名マッチングサイトのコラムを読むと(そんなもん読むな)、「趣味:映画鑑賞と答えてはいけません」なんて言っている。理由としては「ありきたりでつまらない」「多くの人が同じ答えを言うため差が出ない」「ウケない」「モテない」かららしい。

ふざけるな!
と、声を大にして言いたいが、これもあながち間違いではない。

「趣味は映画鑑賞です」と答えると、ほぼ8割方「私も映画好きです!」という答えが返ってくる。残りの2割は「へぇ~。映画ねぇ。」で終わるか、「最近面白かった映画とかあります?」だ。これぞ、THE ありきたりな会話 である。

別に人との会話なんて、それで「へぇ~」「いいですね~」「わかります~」とかなんとかてきとーに言って流していれば良いのだが、ちょっとしたオリジナリティを出したい。独自性を発揮したい。お?コイツは面白い。などと思わせたくなるのが"映画好き"の性というものだ。

今回はそんな拗らせやかまし映画ファンを代表して、シーン別に使える"丁度いい"映画を模索してみようと思う。

「趣味は映画鑑賞です。好きな映画は〇〇です。」の「〇〇」に使える映画を一緒に探していこう。

ぜひ映画好きの皆さまの意見もお聞かせくださいね☆


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老若男女がいる普遍的な自己紹介編


「趣味は映画鑑賞です。好きな映画はやっぱり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。」

数ある映画の中で、ここまで当たり障りのない、完璧な回答があるだろうか。映画好きじゃなくともなんとなく知っていて、百発百中「面白いよね~」という返事が得られ、何よりセンスが良い。なんか良さげな人という印象を与えることができる。
映画好きとして重要なポイントは「やっぱり」を付けることだ。「やっぱり好き」、と答えることで、他にも山のように映画を観てきたけど、「やっぱり」この映画は譲れない、という重厚感のある映画好きを演出できる。(その考えが浅はか。)もしその「やっぱり」に気付くような自分と同じくらいの映画好きがいたならば、間違いなくあとで「ほかに好きな映画は?」と聞かれ、一生の友となる可能性も生まれるだろう。


好きな人の前での自己紹介編


「趣味は映画鑑賞です。好きな映画は『アバウト・タイム』とかですかね。」

ああー、良い!(※個人の感想です)
これからの2人の行く末を想像できるような、程よいユーモアセンスと誠実さを演出できること間違いなし。
本作に限らず、好きな人の前で答える映画としては「小粋なイギリス映画」くらいが"丁度いい"のではないかと思っている。王道を狙いたければ『ハリー・ポッター』と答えるのも良いだろうし、『博士と彼女のセオリー』なんて答えるのも素敵だろう。個人的には『キングスマン』と答えてくれてもキュンとしてしまう。(聞いてない)


友達の前での自己紹介編


「趣味は映画鑑賞です。好きな映画は『シュレック』とか?笑」

実際めちゃくちゃ面白い、そして程よいウケ狙い。一発目『シュレック』と答えるような人が現れたら、もう秒で友達さ卍
ちょ、一緒にユニバ行こうよ!なんて話にも膨らむ可能性を秘めた、まさに"丁度いい"映画の代表。なお同じドリームワークス繋がりで『マダガスカル』『シャークテイル』『森のリトルギャング』と答えるのも(かなりエッジは効いているが)悪くないだろう。なお『ヒックとドラゴン』『ボスベイビー』と答える際は、ミーハーかな?と疑われる可能性もあるため注意が必要だ。


面接の場での自己紹介編


「趣味は映画鑑賞です。好きな映画は『千と千尋の神隠し』です。」

困ったらジブリ。これ、テストに出るよ。(出ない)
『千と千尋の神隠し』の実態はただのラブストーリーなのだが、天才・宮崎駿はラブの部分を巧みに隠し、人の自立や成長模様が物語の核であるかのように見せているため、どんな話にも広げやすい。またジブリはジブリとしてのブランドが強過ぎるせいか、「好きな映画は?」という漠然とした質問に対し、意外と結びつかない答えだ。灯台下暗し。そこで誰もが知ってるジブリ映画が出てきたときの安心感たるや、質問者の気持ちへも配慮した完璧な回答と言えよう。面接とかいう場なら尚更「ここで働かせてください!」という威風堂々たる気持ちも込めて。ちなみに『千と千尋』で好きなキャラクターは圧倒的にリンさん。こんなん一択。


モテたい場面での自己紹介編


「趣味は映画鑑賞です。好きな映画は『インセプション』・・・かな☆」

モテたいときのクリストファーノーラン。これ鉄則。
でも、『メメント』って言っちゃうとやりすぎ感があるし、『ダークナイト』って言っちゃうと趣味が強過ぎちゃう感じがあるし、『インターステラー』って言っちゃうと小難しい感が出ちゃう気もするし、『テネット』って言っちゃうとややこしくなりそう。あくまでも"丁度いい"映画『インセプション』。
特にラストシーンの考察なんかを話せる相手だったら、これ以降はその話で持ち切りに。レオ様の力をこの時とばかりにお借りしちゃいましょう。


別にどうでもいい人の前での自己紹介編


「趣味は映画鑑賞です。好きな映画は『フォレスト・ガンプ』とかです。」

どうでもいいとはいえ、センスはいいんですよ、と言いたい。どうでもいいのだけれど。あなたとの出会いも、まぁ一期一会ですから、なーんて気持ちで。この良さは分かる人にだけ分かれば良い、そんな風に思える"丁度いい"映画『フォレスト・ガンプ』
でも、そんな映画を選んでいるからこそ、もしそれに食いついてきたら、どうでもいい人から、ちょっと気になる人になってしまうかも。そんな展開もあるかも。淡い期待を込めちゃって。人生はチョコレートの箱のようなものですからね。


自分らしくありたい場での自己紹介編


「趣味は映画鑑賞です。好きな映画は『これを読んでるあなたが本当に好きな映画』です。」

やりやがりました、わたし。笑
でも、実際のところ"丁度いい"なんてものではなく、自分らしくありたいときは、自分の本当に好きな映画を言うべき。そうでしょう?
もしかしたらそれは、わたしが上述した作品の中にあるかもしれない。(そうだったら、なんか、ごめんなさいね。笑)
もしかしたらそれは、あなただけが知っている特別な映画かもしれない。
自分らしくありたい!それが主たる目的の自己紹介であれば、嘘をつかないことがいちばん"丁度いい"のである。



ご紹介が遅れましたが、こんなやかましい映画ネタ記事を書いているわたしは、ひろひろと申します。
趣味は映画鑑賞です。好きな映画は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、往年のクラシック映画なら『スティング』です。以後お見知りおきを。


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さて、本記事を書こうと思ったきっかけは、以前とある映画好きの方と会話していたとき、「映画をファッションとか、自分を着飾るために使うやつやだよね〜」という意見を聞いたためだ。
確かにそういう見方をしてしまうと、なんだか作品が無下に扱われているような気がして、怒りが込み上げてきてしまうのも分かる。

だが、少なからず「自分の好きなもの」は、自分を構成する要素であり、自分を表現するものであり、それすなわちファッションだと、わたしは思う。

映画好きは膨大すぎる映画の知識があり、それはどんな世代のどんな人たちとも円滑なコミュニケーションを図れる最強アイテムといえる。

"丁度いい"映画、というのはあくまでネタだが、そんな最強武器を使って、映画好きはもっともっと多くの人たちと"映画を通じた交流"ができるのではと思うのである。

わたしは、映画だろうと、音楽だろうと、何であろうと、好きなものは自分のファッションとしてフル活用していいと思っている。だって、好きなんだもん。使えるものは使わないと、と思った今日の話。

皆さんの好きな映画もぜひ教えてください☆

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