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『伝わる英語表現法』

 今回紹介するのは,『伝わる英語表現法』(岩波新書)です。2001年に出版され,絶版だったのですが,8月中旬に限定復刊されました。しかし,復刊初日にどこの書店でも完売してしまい,その日のうちに重版が決まりました。9月上旬にもう一度販売されるようです。

 HP上にある,書籍紹介を引用します。

「国際情勢」=international situationとすぐ思い浮ぶが,実際はwhat’s going on in the worldといった方が,より具体的で意味が分かりやすい.日本人が陥りがちな一語ずつ「訳そう」とする発想から,「いかに意味を伝えるか」に意識を切り替えれば,簡単な言葉で生きた英語表現ができるようになる.そのための具体的方法を伝授する.

 しばしば,大学受験の和文英訳を指導するときには,

和文和訳

つまり,

日本語が言わんとしていることを噛み砕く


ようにと言われます。

 本書も同様の立場をとっていますが,

そのやり方を細かく体系化し


さらに,

具体例も満載


でとても勉強になります。

 抽象的な語だけでなく

「現状」「学歴」「貢献」「前提」「イメージ」など(本書ではもっと多くの例が挙げられています),

一見英単語として知っていそうなもの

も含めて,

より英語らしく,そして,よりわかりやすく

書くためにはどのように言い換えればいいかなども書かれていて,非常に面白いです。

 和文英訳ができるようになりたい人や,よりわかりやすい英語を書けるようになりたいという人は是非手に取る1冊だと思います。復刊されて即日完売,重版されるだけのことはあると感じました。

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