見出し画像

成績が上がる人とは

 週刊朝日にあった「東大合格者が語る『勉強の勘所をつかんだきっかけ』とその共通点」という記事を参考に,一般に成績が上がる人とはどのような人かを考えてみたいと思います。

 該当記事はこちらです☟

ライバルとの競争を楽しむ

「テストの結果を言いたくない生徒は多いのですが、東大を目指す層でそうした生徒は少ない。逆に楽しそうに話します。点数が低いことで劣等感を抱くのではなく、『お前すごいな、俺も頑張ろう』と考える生徒が多い。勉強から楽しみを見いだすのが得意です」

 確かに,最近では自分の点数を言いたがらない学生は多いです。恥ずかしいのか,テストが返却されるや否や,点数を隠す子さえいます。志望校も恥ずかしがって人前でいうのを拒む子も多いです。自分の点数や目標を言い合い,それを糧に頑張るという精神が大切だと思います。また,そのように育てていくことも重要かもしれません。そのような何でも言え,前向きな良いライバル関係を築ける仲間をつくることも大切です。

「自分から学ぶようになりました。友達と問題を出し合い、楽しみながら競い合いました」
 高3時には、塾でどんなに努力しても勝てない友人に出会った。そこで勉強法をまねて、スマホアプリでの暗記を実践。講師から演習問題をたくさんもらう姿を見て、自分も同じようにした。
 「良いところは吸収しようと思いました。あと、自分の得意な数学だけは勝とうと思い、必死に頑張りました。自分の土俵をわきまえて、そこでは負けまいと」

 「受験は団体戦」という言葉がありますが,これに当たると思います。「受験は団体戦」というと,「支え合う」というイメージをもつ人もいると思いますが,私はそうは思いません。それはときに,傷のなめ合いにさえなることもあります。目標は違えど,それぞれの目標達成に向けて,互いに切磋琢磨し合える関係を築くという意味で「団体戦」だといえるでしょう。

「結果」ではなく「経緯」を

 中学に入ってからは歴史上の人物をテーマにした岩波新書などを読みあさった。歴史の過程に目を向けながら学ぶ姿勢を身につけることができた。
 「この視点は日本史以外でも役に立ちました。例えば、東大の数学では公式がなぜそうなるのか理解していないと、どの公式を使って解いたらいいか判別できなくなります。自然となぜそうなるのか考える力がついていました」

 導き出される「結果」ではなく,そこに至るまでの「途中経過」を大切にすること。成績が伸び悩む学生は,結果に興味を持ちます。一方で,成績が伸びる学生は,プロセスを大事にします。「なぜ」そのような出来事が起こったのか,「なぜ」そのような発想を思いついたのか,「なぜ」そのような解法を選んだのか,というように。
 「結果」にばかり興味をもつと,暗記に走りやすくなります。「プロセス」はストーリーなので,分かると楽しく,どんどん知りたくなります。また,思考するので,考える力も身につきます。このように正の連鎖をもたらすのです。
 「知りたい」という好奇心が勉強の原動力となれば,伸びしろはどんどん広がっていくでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?