見出し画像

「テレビに頼らない育児」を始めてみて分かった本当の育児

テレビやゲームに頼らない育児を始めて3週間が経つ。

うちには小学校低学年の長男と保育園の次男がいる。
今までの息子たちは、今思うと恥ずかしながら「YouTube漬け」だったと思う。

朝起きて身じたくを整え、朝食ができるまで「YouTube」。
学校から帰宅し宿題を済ませ、夕食ができるまで「YouTube」。
夕食後はお風呂の時間まで「YouTube」。
土日はなぜかいつもより早起きして「YouTube」。
車での移動中も「YouTube」。

ここに書いているだけでも、ゾッとするほど見ることを認めていた。

もちろん時間を決めてはいたものの、キリが良いところまで見ていいよとなどと理由をつけてダラダラ見ることも多かった。
決めた時間なんてあって無いようなもので私自身がブレブレだった。

教科書には「子供に約束の時間を決めさせれば守るようになる」とアドバイスが書いてあり、実際に子供と約束を決めたとしても、自分が家事に追われてしまって子供が決めた約束を守らせてあげられない時もあった。

その割に、本を読んでくれないことを悩み、リビングに本棚を置いたり図書館でたくさん借りてみても息子たちは読みもせず、全て失敗に終わっていた。

息子たちが見ていたYouTubeの内容は、ゲーム実況がメインだった。
私には面白さが分からないけど、子供たちは集中して見て、時には笑ったりしていた。

YouTubeやゲームは悪いことばかりではないと思っていた。
今でもそう思っている。

アスレチックをしているフィッシャーズの番組を見たら、自分もやってみたいと外でフィッシャーズと同じように活発に遊んでみることもあった。
マイクラのゲームでは何もない世界から自分だけのオリジナルの家を作ったりして、自由に創作をする姿に将来は建築家になれるかも!と思ったりもした。

雨が多い日は、テレビを見る時間がいつもより長い。

テレビを見すぎた日の夜は機嫌が悪く、気性が荒かった。

そんなとき、学校生活の中で息子たちの問題行動のタイミングが重なった。
2人ともがそれぞれ友達に手を出してしまい、相手の親に謝罪するということが続いた。
園長先生や小学校の先生とも話をした。
自分のしつけの至らなさに涙が出た。

何故だろうと、心を痛めて深く深く考えたところで出た結論が、

「テレビを断つ」

ということだった。

初日の朝、息子たちにお願いした。
「ママ、テレビが原因で頭が痛くなってしまったから、しばらくテレビを見られなくなってしまった。ごめんね」

すると母思いの息子たちは「わかった!」と、こっちの方が驚くほどあっさりと見るのをやめてくれた。

でもテレビを見ない息子たちは「何をして良いのか分からない」と言う。

ここからが本当に大変な育児の始まり。

食事の準備を手伝ってもらったり、工作の手伝いをしたり、折り紙を一緒に折ったり・・・
とにかく話し続けるし「きてー!」や「見てー!」の連続。
そして昔のおもちゃを出しまくって家の中が散らかりまくる。
自分のしたいことなんてできない。

いかに今までテレビに育児を頼り、楽をしていたか身に染みてわかった。


それでも踏ん張って頑張った。
携帯やテレビをやめたのは子供たちだけではない。
私も旦那も「携帯依存」をやめた。

皿洗いは子供たちが寝た後にまわし、極力手を止めて子供たちと向き合った。

このタイミングで新しい本を数冊買い与えてみたら、興味を持って見てくれた!!私も手が空いてるので何度も何度も読み聞かせることができて嬉しくなった。

今まで本を読まないと嘆いていたのは、自分のせいだった。
そんな環境にしてしまった自分のせいだった。

テレビをやめたら、ガミガミ怒ることが少なくなった。
「ご飯だからテレビを消しなさい」
「お風呂だからテレビを消して早く行きなさい」
「もう1時間経ったから休憩しなさい」
毎日のように言っていたこの言葉を言う必要がなくなった。

お風呂ではたくさん遊べるように、シュノーケリングの道具やピンポン玉などを準備した。息子たちは入りたくて仕方なくて、言われる前から自分で入るようになった。早く入りなさいと怒っていた日がウソのよう。

なんだか心穏やかに時間が過ぎる。

ティッシュBOXの空き箱で何かを作ってみたり、絵を描いてみたり、空いたペットボトル数本に水を入れてボーリングしてみたり、ウォーリーを探してみたり。。

今日あった出来事もたくさん教えてくれる。
テレビに集中していたら今日学んできたことを「アウトプット」する機会なんてなかった。

車での移動中は、とにかく息子たちが話しまくる。
そして窓からの景色を見て、ここ前にきたことある!とか、あの車カッコいい!とか。いつもは下を向いてばかりだったから気づかなかったよね。

私は息子たちの成長を一番願っていたのに、私が息子たちの成長の機会を奪っていたのかもしれない。

私が子供のころは、8時だよ全員集合を楽しみに見ていた。
8時になったよー!と親に声をかけていた記憶がある。
今の時代は、時間を気にせずに見たい番組をすぐに見ることができる。
そりゃ見るよね。
大人でもTikTokなんか見ようもんなら沼に入って出られない。

今回はテレビを見せないだけではなく、食事の面からもイライラしないように栄養素を考えてご飯を作り、お風呂にゆっくりとつかり、いつもより早く寝せるようにした。

1週間が経ったころ、園長先生に呼ばれて、とっても落ち着いて行動できていることを聞いて涙が出るほど嬉しくなった。
小学校の先生からも、しっかり謝ることができましたと報告の電話があった。(手は出したんかーい(-_-;))

効果は少しずつ出てきている!と信じている!

子供たちは定期的に「そろそろ頭は痛くなくなった?」とか「見たい番組があるんだよね」などと軽くジャブを打ってくる。
テレビやゲームにも良いところはあるし、子供同士の話題もあるだろうから、この先ずっと見せないわけにはいかないことは分かってる。
でももう少しこのままで様子をみようかな。

「私は今、育児をしている!」と胸をはって言える。
それが何よりも嬉しい。

息子たちよ、不器用な母ちゃんでごめんね!
母ちゃん頑張るよ!一緒に成長しよう!
生まれてきてくれてありがとう。



この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

32,933件

#子どもの成長記録

31,448件

サポートなんて未知の世界です!もしサポートいただけるのなら飛び上がって喜びます!