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君たちは煽るか煽られるか。


#私の仕事

近代日本において
数多くの問題が取り沙汰される中、
毎日のようにニュースで見られる問題のひとつに
煽り運転(危険運転)というものが存在する。

私は、以前から運送関係など
車を使った仕事をしており
運転をしない日は無い。
ほぼ365日、ハンドルを握るものとして
この件について思ったことを書いていこう。


最近では、
スマートフォンやドライブレコーダーの
普及から常に〝映像〟として記録が残る事が
当たり前になってきた。

TVやSNSでも事故映像があるものが
取り上げられて拡散されており、
映像がないものは
報道されないと言ってもいいだろう。

毎日運転をする私も
ドライブレコーダーは車に搭載している。
理由は以下
・事故を起こした際の証拠となる
・煽り運転対策、証拠
・音声録音による記録
・機能にはよるが居眠り感知の警告音や駐車監視
などがあげられる。

だが、ドライブレコーダーを搭載したからと言って
事故が減るわけではないし
危険運転をしない、されないわけでもない。
まだ人間が
ハンドルを握りアクセルを踏んでいる以上
車の操作は人間の操作に依存しているのだ。

仕事をしている日中
仮に8時間としよう。

その間に、事故の危険性があるもの
ヒヤリハット、危険運転にあたるもを
何件も目撃する。
一日に、何件もだ。

これは、地域によるものなど
その土地、環境によって変化はあると思うが、
私の場合は都内を中心に運転している。

例を挙げるとすれば、
携帯操作による不注意運転
一時停止無視などの
交通違反

居眠りや急な車線変更
車間距離を詰める煽り運転など
運転する者個人の行動

キリがないほどに数多く存在している。

少し、愚痴っぽくなってはしまうが
私も先日仕事の途中、
一方通行の
車のすれ違いが出来ない幅の道において
仕事の都合上その道に少しの間停車するしかなく
(数十秒程度)停車した。
その際、目一杯左側に寄せることで
(よほど大きな車以外は通れるスペースを確保する為)
交通の邪魔になるべくならないようにしていた。

そして急いでその場での仕事を済ませ
車に乗り込み
発進の合図である右のウインカーを点滅させ
ミラーと目視で後方から車が来ていないかを確認し
ゆっくりと車を動かし始めた。

すると『ブーーーーー』と数秒間クラクションを
鳴らしながら猛スピードの車が突っ込んできた。
私は、すぐさまブレーキを踏み停車した。
先に言っておくが、
この際、車はまだ数センチしか動いていない。
一瞬前にはミラー、目視で確認しているのだから
相当なスピードだったのだろう

そしてその猛スピードクラクション男。
とでも呼んでおこう。
その男は
私の運転席の真横に車を停めた。

一瞬、嫌な予感がした。
まず間違いなくこれは経験上面倒くさい輩なのだ。

窓を開ける男
案の定、
罵詈雑言の嵐

このような場合、私は
とりあえずゆっくりと呼吸をし
相手の言葉を数秒間、聞き続ける。
そして相手が言いたいことを
言い終わったと同時に申し訳ない。と
手を挙げて
『悪かった』というジェスチャーをする。

そうすると大抵の輩は
最後にもう一言吐き捨てて走り去って行く。
『気をつけろよ!』と…

その時の最後の一言は
私の中では、
その輩の心の状態を表していると思っている。

『気をつけろよ』ならば
ちょっと自分も申し訳ない
言い過ぎたと心の中で思っている可能性が高い。

『ふざけんなよ』ならば
反省していない。自分に落ち度はないと思っている可能性が高い。

『こ○すぞ!』ならば
頭が沸いている。

など心理テストのような事を考えることで
自分の中での気持ちの整理をし
その後の運転に支障が無いよう気をつけている。

今回の輩は、
『気をつけろよ』に該当した。
まあ、バックミラーにもサイドミラーにも
映っていなかったのだから相当なスピードで
走行していたことは間違いない。
自分にも落ち度があったと思ってはいるのだろう。

時間に追われ急いで苛立っていたのか
何か気分を害する事があったのかは
わからないがそんなとこだろう。

全てその男が悪いと思っている訳ではないし
自分にも多かれ少なかれ責任はある
だが
まあなんというか、
そういう事は本当に日常茶飯事だし
車を運転する者なら
誰しも似たような経験はあるだろう。

ましてや、私も
前方を走る車がフラフラ運転していたり
完全に携帯を使っていて毎回発進が遅れたり
何も無いところでブレーキを踏んだり
などしていれば、
その時に気持ちの余裕が無ければ
苛立ってしまうことも多々ある。

しかし、そこで
苛立ちムカついて
感情のコントロールを失い
煽り運転をするか、と言われれば
その答えは〝NO〟だ

そういう状況でこそ、
その人間の本質が垣間見える事がある。

運転スタイルは性格に影響される

そう言われる理由はそこにあると思う。

しかしながら事故や危険運転を減らす為に
人間の性格を直そうなんてことは
現実的に考えて不可能。

はっきり言って事故や危険運転は無くならない。


ということで
今回は〝#私の仕事〟をテーマに話しているので
私が、車を日々運転しているなかで学んだ
事故に遭わない可能性を上げる為の
テクニックを2つほど皆さんにご紹介したい。

この記事を読み、もう一度自分の運転を見直し
事故のない快適なドライブを楽しんでもらえる人が
1人でも増えてくだされば私がこの記事を書いている時間も有意義な時間となる。笑


事故をしない運転テクニック

①リラックス(気持ちを落ち着かせる)
運転席に乗り込み、エンジンをかける。
その次になにをするだろうか?
メガネをかける人もいれば
シートの角度を調節したり
カーナビに住所を入力したりするだろう。
そしてきっと音楽やラジオをつける。
そんな人は多いと思う。
ドライブに欠かせないものの
一つになっているはずだ
好きなラジオ番組、好きなアーティストの楽曲
〝目〟は運転で使う為
〝耳〟から情報を得る。
車にラジオが搭載されているのだから
それだけ需要があるということだろう。
私もその1人だ

皆それぞれルーティンがあるはずだ。
だが、一回

クラシック音楽

を、聴いてみてほしい。

例えば好きなアーティストの曲を聴くとすれば
その歌にちなんだ記憶が蘇る。
『この前の飲み会のカラオケで歌ったなぁ』
『昔の彼女とデートのドライブで聴いたなぁ』
そうするとどうだろう。
若干ではあるかもしれないが
脳が音楽と共にその時の感情などを呼び起こし
集中がその思考に向いていく。

しかし、クラシックに関してはどうだろうか
普段からクラシックを聴く者にとっては
同じかもしれないが
あまり聴かないという人にとっては
そういった思考は浮かんでこないだろう。

歌詞もなく楽器の演奏だけで
繰り広げられる世界観。

作曲した者
有名どころをあげると
モーツァルトやベートーヴェンなど
学生時代、音楽教室でしか
見たことのない顔ぶれだろう。
彼らは今のように
スマートフォンやゲーム
TVやインターネットの無い時代に生きていた。

今のように、
娯楽に溢れた世界ではなかっただろうし
自然を感じ
季節を感じ
音というものを純粋に楽しんでいたのだろう

その時の彼らが
どのように感じ、表現したのか
音が作り出す波動がスッと心に直接入ってくる
歌詞のない世界
自然と心を豊かにし落ち着かせてくれると
私は思っている。

いつもよりリラックスし
落ち着いた心で運転すれば
昨日より少しは慌てることのない
安全な一日になるのではないだろうか。

②待つことの大切さ(慌てない焦らない)
大きな事故というのは大概
予定に間に合いそうになく急いでいたり
イレギュラーが起こり慌てている時に
起こる可能性が上がるはずだ。

自分の運転中も
この車焦ってるな慌てているなという
ドライバーを目にする。

そんな時は一回深呼吸をして
なんならその場で止まってしまっても
良いのではないか?とまで私は思う。

最近の日本人は焦りすぎだ
時間の流れが非常に早く感じる
仕事に終われているのだろうか

実際に歩行者に道を譲ったり
あまり運転の上手くない人とすれ違ったりなど
遅れを伴う事はあるが
そんなものは
ほんの数秒長くて数十秒程度ではないだろうか?
その数秒、数十秒が待てない人が多すぎる。

10分待つことなんて
余程のことがない限りないだろう。
仮に10分待ったとしても
事故が無く、誰も怪我をせず
1日を過ごせるならそれだけでいいのではないだろうか。

そこで無理に急いで
事故を起こし
救急車や警察が出動する事態になれば
何倍もの時間がかかる。
誰にも『メリット』はない

そのような場面にでくわしたら
ゆっくりと深呼吸をしてほしい。
大きく息を吸って大きく息を吐く
せいぜい数秒だ
そうしたら〝待つ〟ということができると思う。

時間は大切だし、仕事も大切だ
みんな一生懸命生きている

そして生きているから
時間を与えられ
生きる為に仕事をしている

生きているということの上に
その他の問題があるのだ。

ならばもう少し命を大切にしよう。
あなたの数秒〝待つ〟という行為が
大きな『メリット』を生む。

いかがだろうか?
どちらも簡単だしすぐに実行できることだ
堅苦しい講習などで聞く
安全運転なんちゃらとは違うと思う。

ほんの少しの落ち着き
それを意識するだけでも
すこしは違った運転席からの
眺めになるのではないだろうか。

最後に

運転というのは
本当に十人十色。

相手が危ないと感じでも
自分は感じていなかったり

運転に関する考え方
車のサイズ、ドライバーの技量

全てがその人によって違う。

だから
事故は起こるし
無くならない。

しかしだからといって
諦めずに
改善は続けていかなければならないと思う。

まずは、大きな事故を無くせるように。

この記事を読んだ人が
明日の運転に対する気持ちを
穏やかな心で迎えてくれたら
それだけでも一歩
明るい未来に進んでいるのではないだろうか。


sy

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