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喪失感というか、孤独感というか
ボクは昔から感情というものに対してかなり敏感で。そして、理由はよくわからないけど、その時々の感情をわりとしっかり心が覚えている。
怒り狂った社会人1年目。家に帰ってきて、愛すべき猫さんに八つ当たりしたときの感情。
気持ちがコントロールできなくて、周りに当たり散らすしかなかったのだけど、実はそれを客観的に見てるボクもいて、おそらくそっちのボクがそのときの感情を覚えているのだろう。
小学生の頃のサッカーの試合。当時AチームからBチームに落とされて、心も折れかけていて。ポジションもコンバートされて間もなくて、なかなか自分のことがよくわからないままプレーしてた。対戦相手の17番と10番の選手は、自信なさげに消極的にプレーしてたボクに気づいたのかもしれない。近くに来る度にいろんな嫌味や悪口を言っていた。審判の見ていないタイミングで足をかけて転ばせてきたり。
もうピッチに立っていることすらしんどくて、あんまり体調も良くなかったから、気持ち悪いという理由でピッチの外に出て交代。
そのときの自分への失望。今でも忘れない。
いろいろ書こうと思えばキリがないのだけど、そういったときの感情を記憶を辿って思い出すということは少ない。
似たような状況になって、似たような感覚を覚えたときに、記憶がよみがえるだけで。
心が覚えている感情が引っ張り出されることで、記憶も一緒に出てくるのかな。
昨日は、所属チームの活動がオフになったので、保護者のみなさんと子どもたちとでフットサル大会をした。
大人子ども混合。弟くんや妹さんもたくさん参加。特別ルールもたくさんあって、景品も豪華で。すごく盛り上がった。
そして、すんごく楽しい時間だった。終わった後の打ち上げも含めて、久々にみんなでワイワイやる楽しい時間を過ごせたなぁと思って。
帰ってきたのは23:00。
圧倒的なネガティブな感情に支配されて眠ることすらできなかった。
眠れないから考えていたら、それは喪失感なのかなと。でも、別に何かを失ったわけではない。またいつかおんなじイベントできると思うし、まだまだ子どもたちとのトレーニングや試合の日々は続く。
でもなにかそういうものに似た感覚がボクを支配していて。なんだろうなぁと思ったら、あー…これか…と思い当たるものが頭に浮かんできた。
孤独感。
ボクは結婚もしてないし、子どもももちろんいない。彼女もいないし、近くには友だちもいない。というか、友だちの絶対数もかなり少ないけど。
猫さんがいるだけ。
人恋しいのかなぁって。
仲良く家族揃ってイベント参加して、仲良しのチームメイトや保護者同士でイベントに参加して、めちゃくちゃ盛り上がって、帰っても家族がいるから
今日ね今日ね!
あれみたー?
楽しかったね〜
なんて会話するんだろうし。
でも、そういやボクにはできないなぁと。
鳴いてる猫さんを抱っこして、何とかその孤独感を薄めるくらいしか方法がなくて。
そして、もう1つ思ったんだよね。
孤独感、ボクはたぶんものすごく苦手なんだってこと。
それもまた、心が覚えている感情でもあって。記憶も引っ張り出されて。ただただツラくなる記憶ばかりで。
何かを失うという感覚じゃなくて、独りだという感覚。そこから湧き上がるネガティブな感情。言葉でどういうものか表現できない。
今もまだ、その孤独感から抜け出せていない。明日は少し、心と体をゆっくり休めながら過ごそう。
寂しがり屋のボクのために。