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# おもしろいね、は最高の褒め言葉
かわいい、美人、頭いい、すごい、努力家だね
世の中にはいろんな褒め言葉があるけど、どれもおもしろいには敵わない、と私は思う。
#私にとって自然なこと 、
今回は私の中で最高の褒め言葉「おもしろい」について。
過去作はこちら▽
「人に好かれるため」「人に嫌われないため」に私に足りないものはなにか、どうすればいいか、私に何ができるか、を探すために、小学校高学年〜中学生くらいから私は徐々に人間観察が得意になっていった。
その結果、得たことの1つが「おもしろい人は無敵」ということ。
ひとを笑わすことができる人、
バカを「演じられる」人、
咄嗟におもしろい返しができる人、
すべらない話ができる人、あるいは、スベってもすべったことをネタにできる人、
冗談めかしてさらっと本音を伝えることができる人、苦しかったことほど笑いに変えられる人、
そこにいるだけでその場が盛り上がる、クラスに1人くらいいる、お調子者のお笑い担当は、「幼稚だなぁ」なんて言われながら、みんなに愛されていた。
中高時代の私は彼らと関わるようなことはあまりなかったけれど、やっぱり(好意的に)笑っていたし、こんな人と仲良くなれたらなぁと思っていた。
だけど、そういったおもしろさは後から身につけようと思っても難しい。(生粋の関西人である私が言うんだから間違いない。)
結局なにを言うかより、誰が言うかだし、その誰は「キャラ」というフィルターを通して見られるわけだから、今まで特別おもしろいと思われていない私のような人物が、突然ウケを狙っておもしろいもどきの発言してもスべるだけだし、なんなら下手にでしゃばって、とマイナスにしかならない。
いくら好かれたくても、嫌われたくなくても、おもしろい人、を狙うのはハードルが高い。
だけど、それはfunnyのおもしろさ。
「ノリが悪い」「真面目」「変だ」と言われたときは傷つき、そんな私を「おもしろいね」と言ってくれた出会いに救われた。
それは、「おもしろい」が英語でも日本語でも究極の多義語で、そのどれもが好意的な意味を持つからだと思う。
「おもしろいアイデアだね」のおもしろい、は多くの場合、すごい・楽しそう(unique/fun)の意味だし、
「おもしろいこと言うね」「おもろい奴やな」は、好意的な意味での「変だな」「変わってるな」(funny)だけじゃなくて、独創的(unique/humorous)の意味だって含んでいるし、(だって、バカにする意味の好意的でない「変なの」「変わってる」なら、その言葉のまま鼻で笑ったように言われるはず)
他にも、博識だ、興味深い(interesting)、魅力的だ(attractive)、いい意味で期待を裏切られた!という意味で「おもしろい!」ということだってある。
そのどれかのおもしろさなら、努力で身につけることもできると思う。
たとえば、勉強して多様な知識を手に入れたらinterestingな人になれるかもしれないし、
他の人と違う発想を追い求めていたらuniqueでhumorousな人になれるかもしれない。
funnyだって、みんなたまたま言い間違いとか聞き間違いとか、何もないところでつまづいたとか、自分が思いもよらないことで笑いが起きるように、誰にだって誰かを笑わせるチャンスがある。
ひょっとしたら、自分にとっては当たり前のことでも他者から見たら滑稽なことだってあるかもしれない。
たくさんの人と出会い、様々な経験をしたら、それだけfunnyな出来事に出会う可能性も高くなって、起きたことをそのまま語るだけでおもしろい話ができるようになるかもしれない。
そんなことを考えながら、勉強し、人と関わり、さまざまな経験を、他人と違う思考を追い求め、少しだけユーモアな表現で話せるように心掛ける。
私はfunnyな内容の話で盛り上げるタイプじゃないからこそ、せめて独特の言語センスを光らせて盛り上げたい。
そんな風に努力で身につけてものだからこそ、おもしろい、と言われると人並み以上に嬉しいのかもしれない。
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