綾小路

自宅で赤い文字を入力する仕事をしている隠居主婦。/鍵盤弾き(趣味)/JAZZ、スカ、美…

綾小路

自宅で赤い文字を入力する仕事をしている隠居主婦。/鍵盤弾き(趣味)/JAZZ、スカ、美術検定、美術館博物館、日本画洋画、そして大相撲 各種SNSアカウントは下記参照 https://taittsuu.com/users/swingmammav2/profiles

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このnoteについて

今までTwitterを中心に、インスタやFBに転載する形で美術館や博物館に行った記録を書いてきましたが、Twitterは過去の記事を振り返ることが難しく、また長文を書くと記事が複数に分かれてしまうことなどから、文字を中心に書けるnoteに記録を残すことにしました。 過去の記録をこちらに移すことは困難なので、とりあえずリンクだけここに貼るとして instagram.com/swingmamma0629/ これからミュージアムへ行くたびに記事を書いていこうと思っています。

    • 画鬼河鍋暁斎×鬼才松浦武四郎

      遠征2日目は静嘉堂文庫美術館へ。「画鬼河鍋暁斎×鬼才松浦武四郎」を見に行きました。 東京駅から歩いて美術館に向かいました。静嘉堂文庫美術館は国宝の曜変天目(稲葉天目)を所蔵しており、この日も展示が行われていました。案内の方に、「今の時間なら人が少なくて、ゆっくりご覧になれますよ」と仰っていただき、いろいろな角度でじっくりと見ることができました。 河鍋暁斎は江戸末期から明治にかけて活躍した絵師、松浦武四郎は所謂好古家(コレクター)や探検家、著述家など様々な顔を持つ人で、なん

      • 帰って来た橋本治展

        今日から遠征です。 まずは横浜市にある神奈川近代文学館へ。こちらでは「帰って来た橋本治展」を6月2日まで開催していて、実は20代前半から橋本治ファンだった私、見に来てしまいました。 https://www.kanabun.or.jp/ 今日は飛行機で上京しまして(計画性に欠けるためスーパーバリューで安い航空券を買ったんですよね、橋本治展を知ったのは航空券を買ったあとだった)、羽田からはリムジンバスで移動、横浜人形の家の前で降りました。リムジンバス、速いですね、羽田からは3

        • 没後100年 富岡鉄斎(2回目)

          京都国立近代美術館で開催されている「没後100年 富岡鉄斎」に再度行ってきました。初回は下記の記事に書きましたが、今回の展示は4期に分かれていて展示替えがあり、見たいと思っていた作品が後半の展示だったこともあり2度目の訪問となりました。 京都国立近代美術館では、作品解説をCatalog Pocketというアプリで無料で見られるようになっていて、解説は文字でも見られますし、読み上げ機能を使うこともできるようになっています。展覧会に行かなくても勿論読めますので、予習として使うこ

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          神呪寺 融通観音大祭

          西宮市の甲山にある神呪寺融通観音大祭に行ってきました。融通観音とは、こちらの御本尊である如意輪観音坐像のことで、弘法大師が開祖如意尼の姿をそのまま写して刻まれたと言われる秘仏です。毎年5月18日開扉し、融通観音大祭として一般に公開しています。 神呪寺は甲山の山頂近くにあり、1時間に1本の割合で走っているバスに乗って向かいました。 神呪寺に最後に行ったのは7年前の融通観音大祭の時で(Googleさんが教えてくれた)、あの時は大師堂から本堂の中を拝観して回るのに20分くらいだっ

          神呪寺 融通観音大祭

          北斎と広重 後期展

          大阪の中之島にある中之島香雪美術館で開催されている「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクションより 」の後期展を見に行きました。 前期を見に行った時の記事はこちらです。展覧会のストーリー的なものは、そちらの記事をご覧になって下さい。 今日は午後から用事があったので、午前中の早いうちに行って見てしまおうと思い10時半くらいに到着したのですが、もう既に結構な数の方が入っており、会場の中の係の方が「見る順番は決まっていませんので、お好きな絵からご覧になってくだ

          北斎と広重 後期展

          徳川美術館展 尾張徳川家の至宝

          大阪の天王寺にあるあべのハルカス美術館にて行われている「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」を見に行きました。 徳川美術館は名古屋市にある美術館で、尾張徳川家に伝えられた大名道具を有する美術館です。家康の遺品をはじめ、歴代当主やその夫人の遺愛品など一万件あまりの収蔵品があるそうです。国宝の源氏物語絵巻も有名です。 実は徳川美術館には、去年どうしても大蒔絵展が見たくて名古屋まで見に行ったのです。その時は大蒔絵展がメインのつもりで行きましたが、美術館のつくりが、まず常設展を見てか

          徳川美術館展 尾張徳川家の至宝

          没後100年 富岡鉄斎 ―知の巨人の足跡―

          奈良の大和文華館で行われている「没後100年 富岡鉄斎 ―知の巨人の足跡―」を見に行きました。大和文華館は、近鉄学園前駅から東南の方向に歩いて10分程度の場所にあります。今回が初めての訪問でしたので迷わずに行けるか不安でしたが、駅の南側の道沿いに案内板が何カ所かにあり迷うことなくたどり着くことができました。 この看板のあるあたりが駐車場入り口というか敷地の入り口で、駐車場の横を通るとチケット売り場があるのでチケットを買って文華苑という広い自然園の中を歩き、文華館の建物を目指

          没後100年 富岡鉄斎 ―知の巨人の足跡―

          ブルーナ絵本展

          大阪の大丸ミュージアム梅田で開催されている「ブルーナ絵本展」に行ってきました。大丸梅田店の15階です。 ディック・ブルーナさんはオランダのユトレヒト生まれの絵本作家で、2017年に亡くなりました。ミッフィーの名前でも知られる「うさこちゃん」の絵本は、ここ日本でも知らない人は殆どいないでしょう。 ブルーナさんの原画展は、今までも色々な場所で開催されてきていて、私はうさこちゃんやボリス、うたこさんが大好きですので何度も足を運びました。我が子が小さかった頃は、まだブルーナさんがご

          ブルーナ絵本展

          地蔵と地獄

          池田市にある逸翁美術館へ行き、「地蔵十王像重要文化財指定記念展 地蔵と地獄」を見ました。 ゴールデンウィークの前半と後半の合間の平日ですが、お休みの方が多いのかな、電車は普段の平日よりも混んでいますし、観光客の方が多いような印象です。今日は晴れて天気が良く、涼しい風が吹き観光日和だったと思います。気持ちの良い風を受けて、池田駅から五月山へ向かう道を歩き、逸翁美術館へ行きました。 展示室に入ると、まず今回の主役である国指定重要文化財「地蔵十王像」の展示が目に入りました。鎌倉

          地蔵と地獄

          空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界

          奈良国立博物館で生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界」を見ました。 空海は日本史の教科書にも出てきて、その名前を知らない人の方が少ないのではないかと思いますが、その有名な空海が具体的に何をしたのか、どういう人生を送ったのか、空海が唐から持ち帰ってきた密教とはどういうものなのか、説明できる人はそれほど多くはないでしょう。今回の空海展では、空海の人生を辿りながら彼が日本の仏教に及ぼした影響や功績、密教とはどういうものか、それはどこから始まってどの

          空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界

          雪舟伝説―「画聖カリスマ」の誕生―

          京都国立博物館にて開催されている特別展 雪舟伝説―「画聖カリスマ」の誕生― を見に行きました。 今日の京都は天気が良く暑いくらいの気温で、夏ほどは暑くないので観光日和でした。京博もそこそこの人出でしたが、入口で待つこともなくスムーズに入ることができました。 雪舟(1420~1506?)は備中国赤浜(現在の岡山県総社市)に生まれた人で、京都の相国寺で禅僧として修業をしながら絵の勉強を周文に教わったそうです。そして、遣明使節に加わり入明を果たし足掛け3年明で中国の画法を学び、帰

          雪舟伝説―「画聖カリスマ」の誕生―

          北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクションより

          大阪の中之島にある中之島香雪美術館で「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクションより」が始まっています。香雪美術館は神戸の御影にあるのですが、今は長期休館中で中之島香雪美術館のみで展覧会を行っています。 今回は江戸東京博物館のコレクションから北斎と広重の風景版画を中心とした展示です。前期と後期で大幅に入れ替えがあるということで、前期後期共通券も販売されていて私はそれを購入し、始まるのを楽しみに待っていました。 展示室に入ると、まず広重が絵師になる前、まだ

          北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクションより

          没後100年 富岡鉄斎

          京都国立近代美術館で開催されている「没後100年 富岡鉄斎」を見に行きました。鉄斎は「最後の文人画家」とも呼ばれ、幕末は1836年に生まれ1924年に没し、今年が没後100年ということなので鉄斎展が何カ所かで開催されています。 昨日からの大雨がやんだものの、冷たい風が吹き荒れてせっかく咲いた桜がどんどん散っている岡崎公園。かなり寒くてダウンを着てもおかしくないような1日でした。今日は自宅を出るのが少し遅くなってしまったため、早めのランチを食べてから鑑賞しようと思いました。美

          没後100年 富岡鉄斎

          鉄斎の九十歳落款

          宝塚市にある清荒神清澄寺へ行ってきました。阪急宝塚から一駅先の清荒神駅で降りて、北へ伸びる参道を歩きました。今日は天気が良くて気温は20度より少し低いくらいで過ごしやすい春の陽気、お散歩するにはちょうど良い天気でした。参道の桜は5分咲きくらいでしょうか、春を感じながらゆっくりと歩いて登っていきました。 今年は富岡鉄斎の没後100年ということで、京都国立近代美術館で大きな富岡鉄斎展が開催されています。もちろん見に行こうと思っていますが、その前に富岡鉄斎美術館のある清荒神清澄寺

          鉄斎の九十歳落款

          Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅

          神戸市立博物館「Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅」を見に行きました。 手彩色写真とは、幕末から明治時代に撮影された白黒写真に手作業で色をつけて、訪日外国人向けに販売していたものだそうです。写真の内容は、外国人向けだけあって日本情緒のある名所や、和服の女性、武士の格好をした男性など。撮影自体も外国人向けの演出をしていたようです。 なぜ写真に彩色を施していたかというと、当時はまだカラー写真が実用化されていなかったというのが大きな理由ですが、彩色は現物の

          Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅