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自分で自分の背中をそっと押す「それゆけ私」

「メンヘラ女子」そんな言葉が蔓延るようになって、なんだか女性への理解が深まったんだか、偏見が広まったんだか。

個人的には、女性はみんなメンヘラのポテンシャルを抱えている生き物だと思います。テレビで笑っているあの子も。雑誌でカッコよくポージングしているあの人も。男性の中で1人議論して負けないあの人も。
違うのは、メンヘラの度合い。低い人もいれば、高い人もいる。
ただそれだけの違い。
低い人は、メンヘラ要素をうまくコントロールできる、もしくは冷静に自分を見ることができる、そんな違いではないですかね。

だから、メンヘラのポテンシャルを持つ女性たちは、何らかのサイクルで浮き沈みや負の方向へ感情的になる期間を迎えます。そういう時って、どうしてもマイナスの表現や考え方しか頭には浮かばないもので。結局、寝た方が良い!という日もあるものです。
なんて、四半世紀以上は女をやってきて思ったりするものです。

そんな時、自分をちょっとでも奮い立たせるこの言葉を、脳の片隅に置いておくだけで随分と変わるのではないでしょうか。

「それゆけ私」

1998年のサントリー烏龍茶のコピーです。
コピーの意図は別のところにあるかもしれませんが、この表現、良いですよね。ふぅっと誰かに背中に吐息で押されて、ふわっと空中に舞う感じ。ほんのちょっとの原動力だけど、そのちょっとが必要な時ってある。
でもさ、負の感情やマイナスな感情になっている時って、背中をちょっとだけ押してくれる、そんなパーフェクトな人なんて簡単に見つかるものではないんだよね。
だから、自分でちょっとだけ、ちょっとだけ前向きな言葉をかけてあげる。
いいんじゃない?

まあ、私は"それゆけ"でアンパンマンを想像しちゃったんだけどさあ。
アンパンマンは正式には、"それいけ"らしいんだけどね。

気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」を始めました。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだもりやみほさん。私は、月~土までのうち、火・木・土を担当しています。

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