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森高千里が選挙に出るってよ(違)。紛らわしいネーミングは極力回避しよう

小さな会社のビジネスプロデューサー・弁理士のヤマダです。

日々報道されるニュースの中から皆さんのビジネスに役立つネタ、知的財産に興味を持ってもらえそうなネタを紹介します。

今日のネタは、紛らわしいネーミングについてです。

■ 森高千里は選挙に出ませんよ!

今日はこのニュース記事を取り上げました。

森下千里 報道で森高千里がトレンド入り、芸能人の混同は前例も


元レースクイーン・グラビアアイドルの森下千里さんが自民党 宮城県第5選挙区支部の支部長に。事実上、次期衆院選で宮城5区の公認候補へ、というニュースです。

アーティストの森高千里さんではありません。森「下」千里さんです。

ヤマダも一瞬、「森高千里」と空目しました。

「下」さんのグラビアも見たことあるんですけどね。それでも間違えてしまう。どちらも芸能人なので、なかなかに紛らわしいですよね(苦笑)

■ 森高千里と森下千里

森高千里さんは、1987年にメジャーデビュー。1989年に「17才」が大ヒットしたことで、ファン以外の人にも認知されています。

一方、森下千里さんの活動開始は2001年頃。この頃には、「森高千里」さんは十分に認知されています。だから、後発の森下さんは被らないような芸名を選ぶこともできたはずなんですけどね。

本名なのか、それともこの名前に思い入れがあったのか、「森下千里」として活動することにしたようです。

■ 紛らわしいネーミングは極力回避した方が良い

このニュースは人の名前の話なので、ひとまず置いておいて…。

商品名のネーミングについて考えてみましょう。

結論から言ってしまうと、商品名のネーミングの場合、紛らわしいネーミングは極力避けた方が良いです。いくらその名前に思い入れがあってもです。

理由としては、

● 他社の商品と混同される
● 独自性が薄まるのでブランド化し難い
● パクリ疑惑で炎上するおそれがある

等ですね。

名前が紛らわしいと、あなたの会社の商品と間違えて他社の商品を購入してしまう人が出てきます(売上の減少)。そして、その他社の商品の品質が悪かった場合、顧客・ファンを失うことになりかねません(信用の失墜)。

また、似たような名前の商品がいくつもあると認知度が高まりませんから、ブランド化にも支障を来します(ブランド力の低下)。例えば、「はちみつレモン」は似た名前の他社商品がドンドン出てきて、どれが本家かわからなくなりました。

更に、紛らわしい名前の商品が存在すると、どちらが本家かは別にして「パクった」なんだの問題になりやすい。下手すれば、ネットで炎上し、今まで築き上げてきた信用をドブに捨てることになりかねません。

ですから、商品名について紛らわしいネーミングは極力避けた方が良いのです。

■ まとめ

今日のまとめです。

紛らわしいネーミングは、

● 他社の商品と混同される
● 独自性が薄まるのでブランド化し難い
● パクリ疑惑で炎上するおそれがある

から極力避けた方が良いということでした。

商標登録の相談に来られた方にも同じ説明をしています。

そうすると、皆さん、

● 何とかなりませんか?
● とても思い入れがある名前なんです!
● 私の方が先に使っていたんです!

なんて言ってね。ゴリ押ししようとするんですよ。

でも、先に認知度を得ている人がいたり、ましてや先に商標登録されている場合には、諦めて別の名前を考えることをオススメします。

一番避けるべきなのは、他人とトラブルになることです。新しい名前を考えてその名前を育てることを考えた方が費用的にも労力的にも精神的にも絶対お得だと思います。


では今日はこの辺で。


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