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製造業・ものづくりに携わる人へ。任天堂とコロプラの「白猫プロジェクト」訴訟に学ぶべきこと

弁理士/ネーミングアドバイザーのヤマダです。

日々報道されるニュースの中から皆さんのビジネスに役立つネタ、知的財産に興味を持ってもらえそうなネタを紹介します。

今日のネタは、任天堂とコロプラの特許権侵害訴訟です。

■任天堂とコロプラの特許権侵害訴訟が遂に決着!

本日、任天堂とコロプラの特許権侵害訴訟が決着しました!

コロプラは和解金33億円を支払うことで、任天堂に裁判の訴えを取り下げてもらうことになりました。

この裁判はコロプラの「白猫プロジェクト」に搭載された「ぷにコン」という機能が、任天堂の保有する特許権を侵害しているか否かが争われたものです。

当初、任天堂は損害賠償金44億円を請求していましたが、その後、請求金額は96億9900万円まで膨らんでいました。

和解金額は33億円でこれより低額ですが、コロプラは金銭面はもちろん、社会的信用の面でも大きなダメージを受けました...。

■製造業・ものづくりに携わる人へ

この事件を通じて知って欲しいのは、皆さんは「地雷原を歩いている」ということです。

ものづくりのフィールドには「他社特許という名の地雷」が無限に埋め込まれています。間違って踏んでしまえばドカン!です。

他人の特許権を無視してものづくりをすれば、コロプラと同じ目に遭うおそれがあるということです。一発で会社が吹っ飛ぶ。そんなケースだって考えられるんです。

弁理士として多くの製造業の方とお付き合いしていると、結構、無防備だなぁと感じることが多いです。大事なのは自分が特許を取ることより、他社の特許を調査し、その存在を認識すること。

皆さんが特許に興味がなくても、競合他社はせっせと特許取得を進めているかもしれませんからね。

■特許権侵害で訴えられたら…をイメージする

以前、この事件を題材に、特許権侵害で訴えられた時の対応策を概説していますので、ここにシェアします。

こういう記事を読んでおくと、少しは特許の問題を現実的なものとしてイメージすることができるかもしれません。

ぜひ一度、読んでみてください!


任天堂、コロプラの「白猫プロジェクト」を特許権侵害で提訴 ~他人事ではない!特許権侵害で訴えられた時の対応策~

■まとめ

今日のまとめです。

「特許」と言うと、、自分が特許を取ることと考えてしまいます。良いことばかりイメージしがちです。

でも、本当に大事なのは、他社がどんな特許を取っているのかを知ること。

他社の特許を知らないで研究開発を進めれば、特許権侵害のおそれがあるばかりでなく、貴重な研究開発費をドブに捨てることにもなりかねないのです。


では今日はこの辺で。


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