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新商品のアイデア出しは2段階で

「新商品のアイデアが浮かばない...」とお嘆きのあなたへ。

実際のヒット商品の事例を分析し、ものづくりのヒントを探っていきます!

今回紹介する事例はこちら。


【開発秘話】累計94万個以上売れているダイソー「ちょこっとまな板」


ダイソーで販売されているミニサイズのまな板「ちょこっとまな板」です。2020年度のグッドデザインアワードを受賞しています。


「ちょこっとまな板」の特徴は、

● 縦横18.5cmのミニサイズ
● まな板の2辺に壁が設けられている
● 壁には水切り用のスリットが形成されている

等です。

新商品のアイデア出し①|基本コンセプトを作る

新商品を作るときには、まず基本のコンセプトを作ります。

「ちょこっとまな板」の場合は、まな板のサイズを小さくするというコンセプトです。

「ちょこっとまな板」は縦横18.5cm。通常のまな板の半分くらいの大きさです。

単身者にとっては普通のまな板は大きすぎるんですよね。そんなに沢山の食材を切るわけでもありませんから。

それと、大きいまな板は場所をとります。シンク脇のスペースは意外に狭い。そうすると、まな板が場所を占有してしまって、他のもの(食材等)を置けなくなってしまいます。

更に、小さいまな板なら一度に複数のまな板を並べて同時に使うこともできそうです。例えば、肉と魚、野菜を別々のまな板で調理をすることも可能です。

新商品のアイデア出し②|基本コンセプト+αを考える

ここで考えて欲しいのは、「まな板のサイズを小さくする」というアイデアで止まらず、もう一捻りすること。基本コンセプトに対して+αを考えるということです。

+αとしては、

● 基本コンセプトの効果を更に向上させる工夫
● 基本コンセプトによって生じたデメリットを解消する工夫

等があります。

この「ちょこっとまな板」の場合は、まな板を小さくしたことによって生じたデメリットを解消する工夫をしています。

まな板を小さくすると、食材がまな板の外に溢れるおそれがあります。そのデメリットを解消するために、「ちょこっとまな板」では、まな板の2辺に壁を設けています。壁を設けることで食材を溢れにくくしているわけです。


更に、「ちょこっとまな板」では、まな板の2辺に設けた壁の効果を更に向上させる工夫をしています。

この壁に水切り用のスリットを形成し、切った食材を洗って水切りをできるようになっています。壁は食材が溢れるのを防止するためのものですが、更に水切りという別の効果を付け加えたわけです。


1つのアイデアの種が出てきたら、そこからもうひと工夫、ふた工夫する。それによって独自性の高いアイデアとなり、アイデアの価値が高まるんです。


では今日はこの辺で。


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