キャットタワーはもう古い!これなら「猫壁(にゃんぺき)」
「新商品のアイデアが浮かばない...」とお嘆きのあなたへ。
実際のヒット商品の事例を分析し、ものづくりのヒントを探っていきます!
今回紹介する事例はこちら。
性格や年齢に合わせ着脱自由!LIXILのキャットウォール「猫壁(にゃんぺき)」
Makuakeのクラウドファンディングで人気が爆発した猫の遊戯具です。
当初の目標金額100万円に対し、購入総額が既に1369万円にまで達しているメガヒット商品です。
▶従来品・キャットタワーの問題点
従来、猫用の遊戯具として使われているのがキャットタワーです。
柱と棚板が組み合わされた、猫用の遊戯具です。
しかし、このキャットタワーにはいくつかの問題点がありました。
① 倒れやすい
据え置き型のものは猫ちゃんが勢いよく飛び乗ると倒れてしまうこともあります。
僕のお友達のいんちゃんはこんなことに...。
猫が蹴ったキャットタワーがまさかの転倒してきて頭に直撃…
たんこぶになってますね。かなり痛そうです...。お子さんに当たってしまったら大変ですよ!
② 場所をとる
結構、場所を取りそうですよね。
狭いマンションだと人間様の居住スペースが無くなってしまうんじゃないかしら(苦笑)
③ 構造を大きく変えることが難しい
棚板の高さくらいは変えられるんですかね。でも、さほど大きく構造を変えることはできなそうです。
▶「猫壁(にゃんぺき)」の優れている点
「猫壁(にゃんぺき)」はタワー型ではなく、壁面取り付け型です。
鉄が埋め込まれた壁面パネルと、磁石が埋め込まれたステップ、トンネル、ボックス等のパーツで構成されています。壁面パネルに対して、磁力でパーツを貼り付けて使用します。
「猫壁(にゃんぺき)」の仕組みは、以下の点で優れています。
① 安全性
壁面パネルは壁に取り付けられているので、タワーのように構造物全体が倒れてくることはありません。
② 省スペース性
壁面パネルからパーツ部分だけが突出する構造なので、床面を占有しません。
③ カスタマイズ性・拡張性
パーツを磁石で貼り付ける方式なので、猫ちゃんの性格や成長の程度に応じてパーツの位置や高さを自由に変えることができます。
▶まとめ|ユーザーのお悩みを聞き、その想像の上を行け!
「猫壁(にゃんぺき)」のような新しい商品を開発するときは、従来品のユーザーのお悩みをよく聞き取ることが大事です。そのお悩みの中に、新商品のヒントが隠れています。
そして、従来の商品の延長線上で、商品を改良するのではなく(例えば、キャットタワーを倒れ難くする工夫を施す等)、新たな発想でユーザーのお悩みを解決する商品を一から設計し直すことが大事です。
ユーザーは商品の作り手ではありません。ユーザーアンケート通りに作った商品が売れないというのはよくあることです。
「外でも使えるパソコンが欲しい」と言われたときに、
● ノートPCではなく、スマートフォンを発想することができるか?
● ユーザーの想像の上を行くものを出せるか?
ここがポイントですよ!
では今日はこの辺で。
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