映画 少年の君

久しぶりに映画を見た。



見る前からあらすじをなんとなく知っていたからこれはかなり泣いてしまうかもしれないと思ったが、実際に見てあまり泣けなかった。泣けない自分があぁ、まだ過去のことにできていないのがわかった。

普段だったらすぐ涙なんか流れるのにな

主人公の子が何度もいじめを受けていて
自分も小中高校時代ずっといじめを受けていたから
今でも思い出してしまう。

映画自体は主人公がボロボロになっていく度に二人の絆が深まっていく姿が素敵だった。
見ていて痛いけど羨ましくもあった。


だって実際はヒーローなんていないから
現実のいじめは本当に孤独

物がなくなるのは日常茶飯事で

小学生の頃は帰ろうと思ったら自分の運動靴がなくて探したら便器の中にあって上履きのまま帰ったときはただ下を向いて帰ったな。
ウケるのが先生に知られて大体犯人わかるのにみんなの前でそれを話して偽善者ぶっても何も意味がないね。

給食であまり量を食べられないのに多く入れられて休み時間になっても食べていた。
この頃からだんだん死にたいと考えるようになった。
まだ何がどう悲しいのか自分でも分からなかったけどただ死にたいと思ってベランダの柵に座った。
痛い思いをするのが嫌でやめてしまったけれど今でもなんであの時さっさと死ななかったのだろうと思う。

中学生になるとまた運動靴がなくなって今度は校庭に捨てられた。
この頃はみんなネットを使うことが増えてわたしも使っていた。
学校の掲示板があって誰かが書いた悪口の犯人にされた。
そこから悪口を書かれた友達がすれ違う度に、死ね、死ね、と言われるようになった。
だんだんヒートアップしていき、いじめてくる人から「ハサミを貸して」と言われて貸したら投げて帰ってきた。
彼女は笑ってた。
身体に傷は残らなくても心の傷としてずっと残っている。

高校も入ってすぐいじめられたな
調理実習で食べきれない量を入れられたり、グループで完全にハブられていたから雑用扱いで先生に相談したらあなたに問題があるのではないかって濁された。
先生ともクラスの人ともダメだった。
通学中にほぼ毎日あう痴漢にも心が擦り切れて、わたしは壊れていった。
それから自分が本当にどうでもよくなって電車を見る度に、今日死のうか、明日死のうかばかり考えていた。自暴自棄になっていった。
学校にも行かなくなり学校に行かないわたしを親が嫌がって家にも帰らない日が増えていった。
やっとの思いで学校を辞める話が進んでいったのに親は結局辞めさせてはくれなかった。
卒業するために学校から膨大な課題はほとんど親がやった。
いじめも嫌だったけど毎朝リビングから聞こえてくるわたしに対しての怒りがさらに嫌気がさした。


わたしは、家族は、壊れるべくして壊れた。

色々省略してあるけど、嫌でもこんなに覚えている。
わたしがさっさと死んでいたらいじめてきた人は殺人になれたの?
今でも思うのが小中高いじめられたわたしにとって学校に行く意味は1ミリもなかった。

人間が生きてる限りいじめはなくならない

無自覚にいじめてくる者たちよ
学校に行くことがそんなに偉いですか?
働くことがそんなに偉いんですか?
そこの傍観してた君も同罪だと思って見てたよ
仲良いフリはできてもね
SNSで良い子ぶっても無駄


いじめられた出来事を思い出すのは今日で最後にしたい。
できそうにないな
ハサミを見る度に、ご飯を食べる度に気持ち悪くなりながら食べていたから体が反応する。

少年の君を見ていた時はずっと鳥肌が止まらなかった。



泣きたいのに泣けない夜に

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