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【開催報告|研修編】保育ソーシャルワーカーは何を見ているかー「すべての子どもが生き生きと」の実現に向けて—

先日、子ども支援に携わる職員向け研修:保育ソーシャルワーカーは何を見ているかー「すべての子どもが生き生きと」の実現に向けて—を無事に終了することができました。

当日は、保育園関係者以外にも、コミュニティソーシャルワーカーさん、相談支援専門員さんなど約60名の方々にお越しいただきました。

今回のnoteでは、研修の内容を簡単に掲載します。


打ち解けあいタイム!

今回の研修の目的の一つが、横の繋がりをもつこと。コロナで対面式の研修が減った中、先生方同士の情報交換の場がぐっと減ったと思います。⼀⼈で⾛るには困難な分野の仕事だからこそ、仲間と繋がり、分かち合う時間を大事にしたかったのです。また、今回の場は、公の研修とはまたちょっと違うスタイル。自園以外の人とざっくばらんに色んな事を話してほしい、私もみなさんと「打ち解け合いたい!(む)」という想いをもっていました。

アイスブレイクとして用意したのは、園のイチオシおやつ発表!

・オートミール
・行事の時にでてくるケーキ
・菜っ葉おにぎり

◆中には、子どもと一緒におやつを食べない園もあり、その事にメンバーが驚いているグループもありました。

保育園の給食員さんも、看護師も事務員さんも園の大事なチームの一員ですよね!

保育ソーシャルワーカーが園にいるメリット

まず、園に保育ソーシャルワーカーがいるとどうなるの?という疑問は、昨年の講演会の開催報告記事をご覧ください。

これを踏まえて、園に保育ソーシャルワーカーがいるメリットは、

気軽さ・継続性・柔軟性・専門性と考えます。

一番は気軽さかな?行政相談よりもハードルが下がる方が多く、保育士さんも保護者様に、「月に一回きている保育ソーシャルワーカーさんと話してみますか?」と声かけがしやすいようです。

次は継続性と感じています。その子が卒園するまで伴走することができます。

園で活躍できる保育ソーシャルワーカーってどんな人?

豊福の頭の中をみなさんと共有しました。

園の中で保育ソーシャルワークを高めていくために必要な知識や経験は、まずはこの3つなのではないかと提示しました。

●子どもの発達(障がい)についての知識
●保護者支援ついての深い知識と実践
●危機介入

例えば、Aくんが帽子を持ってこない場合、
「みんな帽子をかぶってるから持ってきてください」という声掛けでいいのでしょうか?

☑帽子がちくちくするから嫌?
☑目障りだから?
☑帽子を買う余裕がない?(時間の余裕?お金の余裕?)などなど

保育ソーシャルワーカーは表出している事象に対しての本質を見ようとしています。
保育ソーシャルワークを実践していくためには、このようにAくんが帽子を持ってこない背景を知る、引き出していく技術を高める必要があります。そして、背景等が見えてきた後に、解決に繋げるための環境への働きかけを行っていくのです。

このような保育ソーシャルワークの実践例は下記の記事がイメージつきやすいと思います。

最後に、保育ソーシャルワークをみんなでやってみました!
発達や家庭環境が心配な「あきらくん」の事例を読み、多面的捉えシートで情報を整理し、各グループで意見交換をしました。こちらもまた大変盛り上がりましたよ!

参加者さまのご感想

研修の前半は以上です。ここで、参加者さまの感想を一部ご紹介します。

●信頼を得られる対応ができるようになりたいと思いました。
子どもの対応など考え方をもっと柔らかくしてみます。

●一対一の関わりが足りていない子どもが多いです。限られた時間の中で子どもも大人も一人一人と向き合い、丁寧に関わっていきたいと改めて思いました。

●様々な先生方とお話ができて、保育ソーシャルワーカーさんの必要性も非常に良く分かりました。うちの園にも保育ソーシャルワークをしに来てほしいです。

●このグループワークを園内研修に使いたい、またほかの園内研修を教えてほしいです。

●他園の先生とお話ができて、悩んでいるのが自分だけじゃないと知れて良かったです。貴重な機会をありがとうございました!

次の記事では、大池けいあい保育園見学会の様子やその感想をお伝えします!

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保育ソーシャルワークについて、随時詳しい説明・導入のご相談を受け付けております。下記お問い合わせ先までお気軽にご相談ください。

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2023年3月29日西日本新聞朝刊の一面に弊社の保育ソーシャルワークの取り組みが掲載されました。ぜひ、ご覧ください!
『保育の現場にも「ソーシャルワーカー」 発達の悩み、貧困…就学前から支援』

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2023年10月18日マイナビ保育士が運営する情報サイト「ほいくらし」に保育ソーシャルワークの取り組みが掲載されました。

『保育士や保護者の「なんか気になる」を解決!子どもも大人も幸せになる保育ソーシャルワークとは?|株式会社ソーシャルワーク福岡』

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