【2024年5月前半相場の振り返り】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成
ゴールデンウィークも瞬く間に終了し、日常に戻った5月中旬。
FOMCや米国各種経済データの公表、米国企業の決算発表は日本の休日とは関係なく淡々と提示されていました。
また正式に公表はされていないですが、連休中、連休後には日銀の円買い介入も行われた模様で、改めて相場に休みは無いのだなと思った次第です。
それでは5月前半の振り返り。
■起きている事
●米国10年債利回り動向
5月に入ってからは金利は下げ方向に動いています。長期金利もFRBの金融政策が影響してくるところですが、「利上げはない(と思う)」というガイダンスを信じれば、23年10月に付けた5%を超える水準が天井となるか。
●株式マーケット観察
株価は金利と逆の動きで、5月に入ってから上昇基調となり、S&P500指数は5200pを超えてきました。後述しましたが、企業業績は全体としては好調で株価収益率(PER)も20倍ちょいという若干割高な水準を許容できる環境かなと思います。今後のインフレデータと政策金利次第で上にも下にも動きそうです。
●経済指標観察
-米国 連邦公開市場委員会(FOMC)
概ね事前の予想通りの結果となりました。サプライズはありません。現時点での利上げは否定され、バランスシート縮小ペースの鈍化が公表されました。
-米国 雇用統計
雇用データは若干弱く出た印象です。雇用者数は減少、平均時給は減少、失業率は上昇です。金利は下がる方向に反応する結果となりました。雇用統計を受けて、市場の年内利下げ期待が1回から2回に増えました。
-米国 消費者・生産者物価指数(CPI/PPI)
インフレ継続。ラストワンマイルが遠い。
CPI総合は予想を下回り、コアは予想と一致しました。おまけに小売りも弱い数値が入り株は上げています。
●気になるニュース
-金融所得に保険料負担増
筆者は非常に憤りを感じていますが、このニュースを見た瞬間にドリカムの未来予想図Ⅱが脳内再生されました。
”ほら、思った、通りに、叶えられてく”
「国民を舐めている」の一言です。
実質所得の低下、年金機能の脆弱性から、個人が自分の身を自分で守るために、”個人の資産をリスクに晒して得られるかもしれない”金融所得に国民負担を課すという極悪非道の所業。
しかも、非課税制度のNISAも拡充し、投資人口が一気に増えたタイミングで”税”ではなく”社会保険”に負担を強いてくるあたり、最初からそのシナリオだったのだろうと推測します。
現実的なラインとして、非課税投資枠1,800万円規模の金融資産に対して追加負担を課してくることは考えづらいですが、少しづつでも庶民の財産や金融資産に政府が侵食してくる余地を与えてはダメですね。
断固反対の発信をしておきます。
■5月前半にしたこと
●投資信託を追加買い増し
4月から5月前半にかけて株式市場全体が小幅な調整をした際に、NISA(成長投資枠)枠で200,000円ほど追加買い増しをしています。
今年の押し目買いポイントだと思いました。結局のところタイミングは読めないという大前提に立ってはいますが、どちらにせよ年間で3,600,000円は新規で投資しますのでその範囲でのお遊びです。
●決算精査
これまでの所、第1QのS&P500構成企業合算での増益率は5.4%となっています。
※第1四半期末(3月31日)の増益率は3.4%でした
「仮に5.4%が当四半期の実際の成長率であった場合、同指標が報告する前年同期比増益率は2022年第2Q(5.8%)以来の高水準となる」、とのこと。
以下、個別企業ハイライトです。
■5月後半にやること
●インタビューを受ける
機密情報の観点から詳細を書くことは出来ませんが、某証券会社さんからインタビューのオファーがあったので快く引き受けることにしました。
謝礼も頂けるとのことで飲み代にでもしようかと思います。
■まとめ
ここまでは大手テック企業の決算発表、米国連邦公開市場委員会(FOMC)、雇用統計など直近の重要なイベントを無事に消化し、マーケットも落ち着きを取り戻しつつあるような5月前半でした、まとめると。。。
FOMC:利上げ無しの方針、BS縮小ペース鈍化
雇用統計:雇用者数減少、平均時給減少、失業率上昇
企業決算:これまでの所、全体としては良好(YoY増益率5%)
結果的に、市場参加者の利下げ期待は年内1回から2回へ増加。米国10年債利回りは4.4%前後へ低下しています。
今夜のCPIの内容次第で大きく動きそうですが、それは「神のみぞ知る」でしょう。
今決算発表シーズンも佳境は過ぎましたが、中小型企業の決算発表が続いています。
株価収益率の高い高バリュエーション銘柄が多いからなのか、好決算にも関わらず決算発表後に売られる銘柄が続出しています。
しかし、我々が忘れてはならないこととして、今は2022年10月を起点としたブルマーケットの中にいるという事。そしてブルマーケットは平均1,011日続き、中央値では522日続くというのが過去の歴史です。
現在はちょうど中央値くらいの日数が経過しているという事でしょう。過度に心配する必要は無いというのが個人的意見です。
今後、サマーラリーへと続いていくのかに期待したいところ。
ちなみに5月前半、特にゴールデンウィーク中は個人的に経済指標や相場をあまり見ていませんでした。
休暇になると超早寝早起きのライフスタイルになってしまい、米国マーケットオープンの頃には寝てしまうのです。
相場観察や個別企業決算分析、新たな投資機会の発掘等々、プロではない個人の方でも熱心にやっている人をチラホラ目にします。
本当にすごい!筆者はとてもじゃないけど出来ないレベルの分析と運用にいつも感心しリスペクトしています。
しかし、掛けた労力と成果が綺麗に比例するように現れないのが株式投資の面白く残酷な一面だなとも思っています。
筆者のリスク資産の90%はインデックスファンドのバイ&ホールドになるのですが、資産額は上がったり下がったりしながら平常運行です。
もし筆者がこれ以上の労力を投下したとして、今以上のパフォーマンスを上げられるかと問われれば、無理でしょうね。
それくらいは自分自身の事を分かっています。
一般的な個人はインデックスファンドのバイ&ホールドで長期的にいい感じの成績が取れる期待値は高いので、これが今の自分にとって最適解なのだ、と改めて考えさせられた連休でした。
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