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【2024年3月後半相場振り返り】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成

雨の多い、そして少し肌寒い日本の3月でした。

さて、下図はS&P500指数過去30年間の月別パフォーマンスになります。

引用:https://media.rakuten-sec.net/articles/-/43893
(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成

3月は前半調子が悪く、後半調子が良い様子がデータから読み取れますが、2024年もここまで概ねこのような相場展開になったと思います。

過去の通りに行くとは1ミリも考えていませんが、この後は5月に相場は弱く(Sell in may)、7月に強く(サマーラリー)、9月10月に調整して(ここは買い場なことが多い)、年末に向けて強い(クリスマスラリー)という感じでしょうか。

まあ、アノマリーなんて所詮、占いと一緒ですが。

それでは3月の振り返りです。

■起きている事


●米国10年債利回り動向

金利は横ばいでした。おおまかに10年債利回りは4.1%~4.3%のレンジを行ったり来たりしていました。


●株式マーケット観察

強い株式マーケットは3月も続きました。今年は調整が来る、暴落が来る、リセッションが来るとずっと煽っている人たちもいますが、言い続けてればいつかは当たります。

しかし、そう言い続けてエクスポージャーを落とせば、年始から3か月の上昇は取れなかったという事になりました。


●経済指標観察

-米国 連邦公開市場委員会(FOMC)

前回会合と殆ど内容は変わらず、金利は据え置き、年内3回の利下げを示唆しています。

これを受けて株式市場は好感し上昇していました。もはや年内利下げは既定路線となった模様です。

中でも1番のポイントとしては、

「財務省証券や住宅ローン担保証券の保有額を引き続き削減する”が”、その速度と量は緩和していく検討に入った」

ここでしょう。

量的引締めのペースを減速するということはFRBは緩和的なスタンスだと思います。

ここ最近のFRBの印象としては選挙年だからか、現民主党政権に有利な采配(インフレ早期撲滅<雇用を最大守りたい)にパウエル議長が傾いていると思うのです。


-日本 金融政策発表

引用:日経新聞号外

我らがニッポンではマイナス金利解除を17年ぶりに決めました。しかし当面緩和的な金融環境を維持するとのことです。

この発表後にドル/円は円安方向に進んだことを観察するに、日米金利差が為替を動かしているのでアメリカの利下げが無い限り為替は$1=147円~151円のレンジなのでしょうか。

さて、円が弱くなるということは、円資産だけ保有している個人は国際比較で相対的に貧乏になっているという事です。

そして、円安は我々一般庶民がコントロール出来ることなのでしょうか?当然コントロール不可能でしょうね。

我々が個人で出来ることは保有資産の分散であり、国や権力者に文句を言うことではありません。


-米国 個人消費物価指数(PCE)

コア指数は予想と一致、総合指数前月比は予想を下振れました。

4月からも視界良好な見通しです。


■3月後半にしたこと


●$IWMを新規購入

FOMCの結果、パウエル議長の会見を見てラッセル2000(米国小型株)連動ETF($IWM)をポートフォリオに加えました。

今回のFOMCで米国の金融政策のベクトルは緩和方向と判断しました。

緩和方向であれば、株には追い風です。金利環境に敏感な小型株、グロース株には特にです。

と、いうことで保有個別銘柄の買い増しをするか迷ったのですが、選球眼に自信がないので小型株2000銘柄おまとめパックをお買い上げしました。

ラッセル2000指数は米国上場企業の時価総額1001位~3000位の2000銘柄で構成されていて、構成セクターはテクノロジー、ヘルスケア(バイオ)、金融(地方銀行)が多いです。



●米国と全世界を半々論争に一言

新NISA制度が始まったからなのか?最近某SNSでまた頻繁に目にするようになった本件。

昔からそうなのですが、全世界と米国のインデックスファンドへ半々で投資をしている人に対して、決まって向けられるご高説があります。

それは、、、

・「それ、米国株8割になっているだけだよ」
・「白米8、カラ揚げ2のカラ揚げ弁当だよ」

これらの意見はなんなのだろうか?と昔から解けない謎なのですが、今も解けないままです。

多分、言われなくてもそんなこと分かってると思うのですが。。。

米国だけでも、全世界でも、これらを混ぜようと、コストの低いインデックスファンドに投資しているならば、個人投資家レベルの資金量という前提と、そもそも一定期間のパフォーマンス比較で人事評価されないという個人投資家の利点を考えれば、死活問題になるような決定的な違いはない

リターンは両指数の間に来ます。リスクの低減効果は見込めない。たったこれだけのことです。
※であれば米国株だけでいいのでは?となりますが、過去のリターンは未来を保証するものではない

それよりも、入金力と投資継続時間のほうが資産形成に及ぼす影響力が絶大なので、ここに集中で問題ないと思います。



■4月前半にやること


●キャンプへGo

4月に2回キャンプへ行く予定を組んでいます。

去年のキャンプシーズン終了後にスポーツ用品店ヒマラヤにて、在庫処分的な破格で”かまぼこテント”が投げ売りされてました。

なんと75%割引

見つけたその場で「安い、安すぎる!!」と勢い余って購入しそのまま眠らせていましたが、ようやく実戦で使う時が来たようです。

このようなカマボコのような形の2ルームテント


●平均賃上げ5%超

昨今話題ですが、春闘にて5%以上の賃上げが実現したらしいです。

筆者のような中小勤務のサラリーマンには殆ど関係ない話題ですが、新年度となる4月以降、給与が増える方はおめでとうございます!


■まとめ


1月、2月に続き、株式相場はなんだかんだ堅調な3月でした。

インフレ退治は終わっていませんが、長期金利も乱高下することもなく、アメリカの金融政策のベクトルは緩和方向へ傾きつつあります。

現在のマクロ環境、FRB(アメリカ中央銀行)のシグナリングを素直に受け止めれば、株は買い・既存ポジションはキープが筆者の意見です。

※筆者はリスク資産の9割近くをインデックスファンドに投資しているので、上記は主にサテライト枠のポジションを意味しています。コアとしてのインデックスファンドは相場環境に関係なく、常に何があってもbuy&hold。

色々な情報が溢れる現世。

情報の取捨選択能力が求められます。

自分自身に情報の取捨選択能力があるのか?は謎ですが、まずは基礎的な理論に忠実に、細かなことに囚われ過ぎずに航路を守っていきたいです。

そしてなにより、投資や相場動向やビジネスなどの金儲けだけに囚われることなく、もっと大事なモノを大切に。

人生の今この瞬間を味わい、最大に楽しめれば良いと思っています。

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